旅cafe

旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。

負けるははずがないのに負けた ミッドウェー海戦の教訓・・「運命の5分間」は嘘っぱちだった!

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いわゆる「取り返しのつかない失敗」 と言うものがあります。太平洋戦争なら、まさにミッドウェー海戦での敗北が相当します。

そもそもミッドウェー海戦は、戦力的に日本軍が米軍の3倍もあり、圧倒的に有利だったんです・・勝って当然の戦いで空母4隻、多数の搭乗員やベテランパイロットを失いました。

原因は、・・
①油断と驕り
②方針の不徹底
・・の二つです。

①油断と驕りは、
ミッドウェー海戦敗北の要因に有名な 「運命の5分間」 なるものが有ります。
航空機に付けていた魚雷を陸上攻撃用の爆弾に付け直した時に米機動部隊を発見し、再び慌てて魚雷に付け替えている際に奇襲攻撃を受けてしまった説ですが・・・実は、これは、嘘っぱちなんです。

日本の偵察機が「敵らしきものを発見」 してから一時間もモタモタしています。
空母の護衛役である巡洋艦駆逐艦の発見報告があっても出撃せず、「空母発見」の報告でやっと出撃を命じる失態を犯してます。
連戦戦勝の驕りから日本軍は、「敵空母の待ち伏せなんかあるはず無い」 と集団催眠的な思い込みに落ちいっていたのです。
対し米軍側は、日本空母発見後、戦闘機の護衛無しで次々と爆撃機を発信させたのです。

②方針の不徹底は、
作戦を立案命令を出す軍令部は、ミッドウェー島占領を第一と考え・・・実行部隊の山本五十六長官は、米機動部隊の撃破・・空母さえ潰せば当面は、本土空襲の心配は無い。
この方針の不徹底、作戦目的の曖昧さが機動部隊司令官、南雲中将の判断ミスを犯させたのです。

■驚くべき事にこの大敗北の責任を誰も追及されず…誰も責任を取らなかった事ですね…米軍の場合だったら責任者は、直ちに降格、左遷が常だったようです。