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20世紀を見にいく…硫黄島の戦い

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池上彰の20世紀を見にいく…硫黄島の戦い

硫黄島、…日米両軍がこの太平洋に浮かぶ小さな島をめぐって壮絶な戦いを繰り広げました…硫黄島に大兵力を上陸させたアメリカ軍に対し、栗林中将、率いる日本軍は地下壕を掘り持久戦に持ち込んで凄まじい抵抗を見せました。

映像はアメリカ軍側にも大きな被害があった事を現しています。

サイパンを陥落させたアメリカ軍は、B29爆撃機による本土空襲が可能になりましたがB29以外の戦闘機の航続距離が足りませんでした。

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そこでサイパン島と日本本土のちょうど真ん中に位置する硫黄島の飛行場を押さえればB29を護衛する攻撃機を含めて編隊を組んで日本本土を攻撃できると考えました。…硫黄島は戦略上の重要拠点だったのです。

太平洋戦争の歴史として21世紀になってから映画の題材になるほどの戦いだった硫黄島の時代を見にゆきます。


硫黄島小笠原諸島の一つで東京から1200キロ離れた全長9キロの火山島…1945年2月16日、アメリカ軍が硫黄島に上陸する3日前、450隻のアメリカ軍艦船が硫黄島を取り囲み、激しい艦砲射撃を加えた。

アメリカ軍としては新たに導入したB29による日本本土空襲で大きな戦果を上げるには、硫黄島を何としても欲しい…一方、日本は硫黄島の守備隊には時間稼ぎをしてもらいたかったのです。

東条首相は、栗林司令官が硫黄島に赴任する前にアッツ島のような戦いをするように命じたと言われます…つまり、援軍は無く玉砕覚悟で一日でも長く戦え…という意味だったのです。

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1945年2月19日 午前9時、アメリカ軍の硫黄島上陸が始まった…日本軍の作戦は水際では攻撃せずに、上陸させて十分に引きつけたところで上陸地点の付近にある摺鉢山から一斉攻撃するというものだった。

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日本軍の作戦が功を奏し、初日上陸した3万1000のアメリカ兵のうち死傷者は2400人に及んだ…5日間で攻略する予定だったアメリカ軍の思惑は大きく崩れる事になった。

島の南に位置する標高170mほどの摺鉢山、島の南側から上陸したアメリカ軍は、日本軍の陣地の一つ摺鉢山に狙いを定めた…上陸5日目、アメリカ軍は摺鉢山を攻略し星条旗が立てられた。

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この写真ですね…星条旗を掲げたアメリカ兵は一躍英雄となり、アメリカ国民の厭戦気分を吹き飛ばす効果があったと言われます。

ヒーローを誕生させ戦時国債を売ろうとするアメリカ軍の狙いがあったという話、これはクリント・イーストウッドの監督作品で紹介されていました。

硫黄島の日本軍の拠点、摺鉢山を攻略された後も日本軍は激しく抵抗し、アメリカ軍は苦戦を強いられた…戦場カメラマンは激しい戦闘の模様を間近でとらえていた。

日本軍は一人十殺という目標を立てていました…1人で10人殺せという命令です。…アメリカ軍は1時間で10m進むのがやっとの事だったということです。

日本軍は地下20mから30mに達する地下道を縦横に張り巡らせ、巨大な地下要塞を作り上げていたのです…アメリカ軍が上陸する前の半年間で作り、長さは28キロにも及びました。…この地下壕に食料、弾薬などを蓄え持久戦に持ち込んだのです。

負傷したアメリカ兵が治療を受けている…沿岸の野戦病院にはアメリカ本土で献血された血液がサンフランシスコから空輸された。…負将兵は沿岸に停泊されている艦船に運ばれるほか、輸送機によって他の島へと運ばれていった。

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アメリカ軍は地下壕を火炎放射機で焼き払いました…捕虜となった日本兵…フラフラです。

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2万1000の日本兵の内、捕虜となったのは僅か1033人、…殆どは玉砕し、負傷したものは手榴弾で自決、弱って自決できない者は仲間の兵士が殺し合ったりしたのです。

1か月以上にわたった日本軍の抵抗が終わり、3月末、硫黄島は陥落した…およそ6万1000のアメリカ兵の内、死傷者は2万8000人、…硫黄島アメリカ軍の死傷者が日本軍の死傷者を超えた、唯一の戦地となった。

今も1万3000以上の戦死者の遺骨が残されています…。