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古事記 第2回 文化と農耕の起源

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NHK 100分de名著
古事記 第2回 文化と農耕の起源

前回は、イザナキが黄泉の国から戻ってきて川でみそぎをしたら、尊い神様たちが三柱が生まれました。

天照大御神=高天の原の統治=アマテラス
須佐之男=海原の統治=スサノオ
月読=夜の国の統治=ツクヨミ

三柱の神様は、イザナキの命を受けてそれぞれの支配をする事になりました。…しかし、弟のスサノオだけは、ゆだねられた国を治めようとしません。

怒ったイザナキがスサノオを海原の国から追い出します。…父・イザナキから追いやられたスサノオは、姉・アマテラスに別れを告げようと空に掛け飛び高天の原へ向かいました。

しかし、アマテラスは戦の準備をして迎えた…スサノオの提案で神の誓約(うけい)の勝負をする事になり、結果、自分勝手な解釈で勝利したと言いはり、スサノオはやりたい放題、乱暴狼藉を働き、ある時ついに機織り女を死なせてしまうという事件を引き起こします。

 

激しさを増すスサノオの乱暴、恐れをなしたアマテラスは石屋に引きこもってしまします。…すると…

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太陽の神アマテラスが岩屋戸にこもると高天の原も地上界も暗闇につつまれ、多くの災いが起こり始めました。

あらゆる邪神の騒ぐ声は
夏の蠅のように世界に満ち
あらゆる禍が一斉に発生した。

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暗黒に包まれ世界は危機に瀕します。困った神々が衆議をこらし、オモヒカネノ神の発案で祭りを始めました。

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石屋の前でアメノウズメ命が裸で踊り、大騒ぎ…アマテラスが気になって外を覗き見たその瞬間、神々が八尺鏡(やたかがみ)を差しだし、力持ちの神がアマテラスを力ずくで引き戻すのに成功、世界は光を取り戻し、秩序が回復するのです。

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天石屋から姿を現し、改めて世界の中心であることを知らしめたアマテラス、…スサノオは厳しく処罰され、高天の原を追放されます。


偉大なる食べ物の女神、
大気都比売(オオゲツヒメ)の接待の秘密

スサノオは地上に降りる前、お腹がすきます。そこで食べ物を司る、大気都比売(オオゲツヒメ)のお家に行きます。するとオオゲツヒメは次々と上手い食べ物、酒を出してくれました。

「なぜ俺なんかのために?」、…不審に思い厨房を覗くと、オオゲツヒメは口、鼻、耳、尻から食べ物を出して支度を整えていたのです。…「不浄なものを」…と怒り狂ったスサノオオオゲツヒメをめった切りにしてしまいます。

すると殺されたオオゲツヒメの身体から、…
頭:蚕、目:稲、耳:粟、鼻:小豆、陰部:麦、尻:大豆、が生じたんだと…これらの穀物が五穀の起源です。

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立正大学 三浦佑之 教授
「このように死んでお終いではなく、死は次のものに転化してゆく、新しい生が生まれる、これは古事記神話の特徴です」


地上に降りたスサノヲ
ヤマタノオロチ伝説

追われたスサノオは、出雲の国・斐伊川の畔、鳥上の地に降り立ちました。すると老夫婦が若い娘を前に泣いていました。

老夫婦:「私どもには8人の娘がおりましたが、オロチに食われてしまいました。そしてまた末娘の…」
スサノオ:「娘をくれるなら、オロチを退治してやろう…俺はアマテラスの弟・スサノオだ」

こうしてオロチ退治をすることになったスサノオは、老夫婦に命じ、強い酒を8つの桶に入れて家の垣根の前に配置させた。…しばらく待っているとヤマタノオロチがやってきました。

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八つの頭に八つの尾、その体には苔やヒノキ、杉が生え、長さは谷を八つ尾根を八つも渡るほどの大きさ、目は熟れたホウズキのように赤く燃え、腹はあちこち爛れて血をたらしていました。

オロチは酒を見ると八つの頭を桶の中に突っ込みゴクゴクと飲み干しました。しばらくすると酔って眠ってしまったのです。…それを待っていたスサノオは、その頭をたちどころに斬りおとし、見事にオロチを退治したのです。…その血は、斐伊川を赤く染めました。

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武内陶子
ヤマタノオロチを退治したのはスサノオだったんですね」

伊集院光
「それは人気が出ますよ…キャラ立ち過ぎ…良くも悪くも感情のままに動く男なんですね」

立正大学 三浦佑之 教授
『… ヤマタノオロチ斐伊川を現していたんです。斐伊川は出雲で一番大きい川で下流が氾濫ばかり起こす暴れ川だったんです。人々はしょっちゅう困っていたのです。…そこでスサノオが川を治めるというか、やっつけてしまうわけです。

スサノオは、高天の原ではアマテラスに乱暴者という位置づけをされていましたが、この神話では 「俺はアマテラスの弟だ」 という事で彼は文化を身に付けた神であり、だからこそ知恵によってオロチをやっつけたわけです。…知恵を持って治水、川を治めたのです。

で、献身的に彼がしたかというとチョット違います。「クシナダヒメをくれるんだったら、やっつけてやるよ」…そこがスサノオらしいですね。

クシナダヒメは大変美しい女性でした。しかも綺麗なだけではなくて名前を分析すると、櫛名田比売の 「櫛」 は霊妙なという意味で素晴らしい力を持った田んぼの女神という事なんです。

つまり、田んぼの神がいるから種を持った男が 「俺は結婚する」 と言うんです。…つまり、農耕の始まりを物語にしたんです。

大気都比売(オオゲツヒメ)を殺して種を手に入れたところからつながって ”農耕の起源” をオロチ退治神話によって語られているんです。

それと、田んぼは自然でなく破壊です。人工的に自然を作り変えたものそこで”オオゲツヒメをめった切りにする”…という表現をしたのです。

そして、今まで自然発生的に生えていた穀物を人工的に種を取得して栽培する…縄文時代から弥生時代へ…弥生時代の始まりも象徴している神話なのです。 …』

 

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