週末は、ムーミンに出会える昭和のディーゼルカー『キハ52』気動車が走る…いすみ鉄道へ
千葉県民の方はご存知だと思います。いすみ鉄道、昔は木原線って言ってました。…私が高校時代は木原線でした。…同級生が木原線を使って通ってきてました。
いすみ鉄道は、千葉県のほぼ中央、山奥の上総中野駅から海沿いの大原駅まで、全長26.8キロの路線、のどかな自然に中、というより、かなりの ”ど田舎” をたった1両で走る列車…でも実は知る人ぞ知るドル箱路線なんです。
実は、いすみ鉄道にお客さんが来るようになったのは、ほんの数年前、…それまでは沿線住民の減少や道路の整備で利用者は、年々減少、廃線の危機にありました。
しかし、瀕死のいすみ鉄道に救世主が現れた…鳥塚社長、この方、元々は外資系の航空会社(ブリティッシュ・エアウェイズ)に務めていました。…現在は退任されて前社長です。
実は、鳥塚社長、大の鉄道マニア…それもレアな鉄道をとる撮り鉄さん。鳥塚社長がとったお客さん呼び戻し作戦…
1.マニア狙い
キハ52という気動車、ディーゼルカーを導入…昭和40年製・国鉄『キハ52』気動車、現存する最後の1台を長野県のJR大糸線で引退し、スクラップ寸前だったものをあえて譲り受けました。…現在は、週末だけの観光列車として運行しているキハ52の情報を聞きつけ、鉄道マニアが殺到したってわけなんです。
いすみ鉄道では、土日祝日に国鉄形気動車『キハ52』『キハ28』を急行列車として運行しています。
気動車の多くは、軽油を燃料に動力を産み出すディーゼルエンジンを使用、屋根から、排気ガスを吹き上げて駅を出るシーンは、まさに勇壮、力強いです。
キハの「キ」は気動車の頭文字、続く「ハ」は普通車を意味します。…普通車はかつて3等車と呼ばれていました。…1等車から順にイロハと付けていったためです。…つまり、走る列車は、気動車の3等車両で「キハ52」と呼ばれています。
その他にも様々な工夫が…
2.出発の際は、社長を始め従業員の皆さんが見送ってくれます。
3.車内はレトロ感でいっぱい…社長のコレクション、昭和の中刷り広告などが掲示されています。
4.国吉駅…えきなか居酒屋
5.レストラン列車「伊勢海老特急、お箸でイタリアン」を実施…因みにいすみ鉄道での ”特急” の意味は… 「特に急がない列車」 だそうです。
6.構内には、ムーミンショップ…実は、いすみ鉄道、ムーミンのキャラクターが沿線のあちこちに…車窓から探すのも楽しいです。



いすみ鉄道沿線にある渓谷とムーミン谷のイメージが似ているからなんです。…ムーミンショップをオープンするや、今では、鉄道マニアだけでなく、ムーミンファンの女性もいすみ鉄道にやってくるようになりました。
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いすみ鉄道前社長(鳥塚元社長)の書くブログ
えちごトキめき鉄道社長(いすみ鉄道前社長) 鳥塚亮の地域を元気にするブログ | 2019年9月、えちごトキめき鉄道社長に就任いたしました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
管理人から一言
そしていすみ鉄道のポスターにはこう書かれています。…『ここには「なにもない」があります。』…もう一度言いますよ…『ここには「なにもない」があります。』…本当に何もないです。
でも…いすみ鉄道かなり楽しいらしいです。