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旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。…当ブログ記事は転載OK…リンクを貼っていただけるなら遠慮なくお好きにお使いください。

十和田湖 奥入瀬渓谷…春は新緑、夏は紅葉 。

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青森・秋田にまたがる十和田湖
深呼吸したくなる清流 奥入瀬渓谷

管理人の大好きな場所の一つ。十和田湖奥入瀬渓流は、十和田八幡平国立公園を代表する景勝地。ゆっくり流れる時とともに自然美を楽しんでいただきたい。

この2ヵ所、単独で楽しむだけの魅力のある景勝地ですが、あえてセットで案内したいと思います。

湖と渓谷ですから、まったく別物ですが近いです。というより隣り合わせ。くっついているわけです。…まずは位置関係から説明します。

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上記画像の通り、十和田湖は青森、秋田にまたがっておりまして県境、国境です。

十和田湖流入する川は、銀山川、大川岱川、鉛山川、宇樽部川、神田川の5本。…そして唯一の流出口、流れ出る川が奥入瀬川です。

奥入瀬川青森県側に流れて太平洋に注ぐ川で流域面積は約819.9km、流路延長70.7km、奥入瀬川水系の本流です。

 

奥入瀬渓谷

渓流沿いにはいくつもの滝が点在し、この道は「瀑布街道」とも呼ばれています。十和田湖への魚の遡上を阻止してきた魚止めの滝でもある銚子大滝をはじめとして、阿修羅の流れ、雲井の滝等多くの景勝地がある。

この渓谷の良いところは、遊歩道が川沿いにあることです。…「そんなの当たり前」って声が聞こえてきました。…当り前じゃないんです。

普通遊歩道は川から離れています。河原があったり、眼下、谷底だったりしますが、奥入瀬渓谷の遊歩道は、川とほぼ同じ高さで川から近い。川沿いに茂る草花、木々をくぐるように作られています。

普通、渓谷というと ”荒々しさ” …とか ”ダイナミック” とかいう表現になりまけど奥入瀬渓谷は違います。今はやりの言葉でいうなら「癒し系」って感じです。

「荒々しさ」ではなく「瑞々しい」って感じかな。…14キロにわたって続く渓谷には遊歩道が整備されています。… ”整備されている” って書くといかにも人工的な感じでチョット違う。…何といいますか自然の道、山道、獣道とも違うかな…とにかく身近に自然を感じられる。川を川音を感じられる遊歩道なんです。散策していると時間がゆっくり流れる感覚を体験することが出来ます。

 

かなり自然を強調しましたが
実はこの自然も管理してこそ出来た自然なんです。十和田湖奥入瀬川流出口には、子ノ口の水門がありまして十和田湖の水は、農業用水や発電用など、多目的に使われています。奥入瀬渓流に流れ落ちる水も、実は「観光放流」という目的をもってこの子ノロの水門でコントロールされているものです。

奥入瀬渓流は、昔から湖によって流水が自然に調整されたことと、70メートルにつき1メートルというゆるい勾配のため、川のなかの小さな岩や倒木にもコケや潅木がはえ、独特の美しく繊細な景観をつくりだしています。

この美しい景観を維持するため、昼間は水門を開き一定の水を流し、夜間や冬期は水門がほぼ閉じられています。そのため、渓流は支流から流入する水量が主なものとなり水位も低下します。

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湿った環境の林
奥入瀬渓流は、湿った環境を好む植物が広く分布しています。
 十和田湖という大きな湖を源とするこの川は、水量が安定し洪水も少ないのが特徴です。そのため土がよく肥えており、トチノキ、カツラ、サワグルミといった林が流れの両側に広く見られます。その暗く湿った林内はオシダなどのシダ類でおおわれています。

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渓流の野鳥
河原の石の上で、長い尾をさかんに上下に振るのはセグロセキレイ。スズメより少し大きいスマートな鳥です。また、川の流れのなかにはオシドリも見られるでしょう。その派手な姿も、自然の色のなかに見事にとけ込んでいます。

 「キャラッ、キャラッ」という大きな鳴き声はヤマセミ。全身白黒の鹿の子模様が美しい鳥です。ヤマセミはいつでも見られるわけではありませんが、このあたりでは比較的よく見られます。

驚かされるような大きく長いさえずりの主は、ミソサザイです。天を仰ぎ、思い切り口を開け、小さな体を打ち振るわすようにさえずっています。

 「ビッ、ビッ、ビッ」と鳴くのは、渓流の代表的な鳥の一つ、カワガラスです。スズメよりもだいぶ大きく、ずんぐりとした体つきで、流れに飛び込んでは、水中で餌をとっています。

もう一つ、なかなか見られないかもしれないが、渓流にすむ美しい鳥がいます。アカショウビンです。渓流沿いの樹々の緑も出揃った6月ごろから、「キョロロロ…」という特徴ある声で鳴きます。アカショウビンという名は、全身赤褐色のその姿からついたとの説がありますが、このあたりでは「南蛮鳥」とも呼ばれています。

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イワナ
9月下旬、八甲田の頂にはじまる紅葉は、山裾を染めながら1カ月かけて奥入瀬渓流へと降りてきます。川面にうつる紅葉の美しさに目を奪われるこの時期、水のなかではイワナの求愛行動がはじまっています。

ここ奥入瀬ではその姿をしばしば見ることができます。とくにこの時期に見られる求愛行動は、オスがみずから選んだメスにほかのオスが近づかないよう次々に追い払うという、興味深いものです。

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カモシカ
この付近の渓流沿いの平坦地やそこにつづく斜面には、カモシカがたまに姿を見せます。1年を通じて見られますが、やはり樹々の葉が茂っていない早春や晩秋、そして冬の季節によく目にします。

うまく見つけることができた時には、とにかく静かにしてあまり動いてはいけません。そうすれば、かなり長い時間カモシカと対面していることができるでしょう。

ブナの樹々のあいだからじーっとこちらを見ているカモシカと目と目が合った時には、都会では体験できない大きな感動が得られるはずです。美しい奥入瀬の景観だけでなく、その奥の森のなかもじっくり見てみましょう。

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それでは奥入瀬渓谷、地図にて説明します。

枠:散策拠点」

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奥入瀬渓流
奥入瀬渓流の名所、見所を紹介する奥入瀬渓流散策マップや、十和田八幡平の自然を再現したジオラマ奥入瀬渓流の歴史や自然を遊び感覚で学べるコミュニティランドなどがあります。

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三乱の流れ
焼山から歩くと最初に現れる。三つの川が合流する地点。
豊富な水量で、ダイナミックな美しい流れが見られる。
春は苔むす岩の上に可憐な花々を見つけることもできる。

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阿修羅の流れ
渓流で一番流れが激しく、最も美しいとされる景勝地
苔むした岩の間を流れ落ちる清流の白いしぶきと周囲の緑のコントラストが美しい
絶好の撮影ポイントです。

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雲井の滝
穏やかな印象の滝が多い奥入瀬の中でも迫力があり豪壮な美しさ。高さ25mの滝。二段に屈折し滝壺に落下する水の音が轟くように響きます。

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双白髪の滝
冬には見事な氷柱をみせてくれる滝。
このエリアは、不老の滝、白糸の滝、白絹の滝と併せて4つの滝を一望できることから、「一目四滝」と言われます。

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九段の滝
本流から少し離れた木々の奥深くにある滝。水量はそれ程多くないが、複雑な地層が侵食され段々に流れ落ちる様が美しい。

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姉妹の滝
大きな岩を境に二つに分かれることから名付けられた清らかな滝。
落ち着きのある、どこか女性的な雰囲気があります。

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銚子大滝
幅20m、高さ7m、本流にかかる唯一の滝。奥入瀬屈指の美しさを誇る。奥入瀬渓流を遡上し、十和田湖に入ろうとする魚を拒む「魚止めの滝」とも呼ばれる。勇壮で豪快な姿は、新緑はもちろん、秋にも紅葉との見事なコントラストが美しく映る。

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十和田湖

青森県秋田県にまたがる湖で、約2,000年前の火山活動で出来た、すり鉢状のくぼ地に水がたまった典型的な二重式カルデラ湖です。

海抜400m、周囲は約46km、湖は最深326.8mと大きさは日本で12位、深さは日本で3位の美しい藍をたたえた神秘の湖です。…新緑や紅葉の季節はもちろん、冬の十和田湖も幻想的で心癒されます。

湖周囲にお店は少なく、とても静かで落ち着ける環境です。賑やかな場所を好む方は物足りないかもしれません。

管理人は十和田湖で釣りをした。ワカサギ釣り…氷の上じゃなくて季節は春、桟橋から釣りました。面白いように連れ。50匹ぐらい。…大量だが所詮ワカサギ、大した量じゃない。その日の酒のつまみになりました。…中山半島付け根のフェリー発着所近くのお土産屋さんで受付しています。手ぶらでOK…竿とエサを受取って桟橋で楽しみましょう。

それでは地図にて解説します。「黄枠:中山半島」「赤枠:子ノ口」

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子ノ口
子ノ口は十和田湖の東岸にあり、この場所と南岸の休屋(中山半島)を遊覧船が往復しています。ここにはレンタサイクル、バス乗り場、無料駐車場、お土産屋、食事処などの施設が集まり、十和田湖観光の拠点となっています。

十和田湖の子ノ口から流れる川が奥入瀬渓流で、散策のスタート地点でもあります。奥入瀬渓流は14kmにも及ぶので上流部分の散策は子ノ口に車を停めてスタートするのが良いでしょう。渓谷の上流部分は水門があり、流れが穏やかです。

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古刹・十和田神社
十和田湖には二つの半島が突き出ていて中山半島の西側が「西湖」日暮崎の東側が「東湖」その間が「中湖」とそれぞれ呼ばれています。十和田神社は中山崎の付け根・休屋の奥に位置します。

乙女の像に至る道程「開運の小径」と名付けられた分岐に入ると「十和田神社」の参道へ。しばらく歩くと整然とした杉木立と、竜神をかたどった手水舎が見えてきて十和田神社の入口へと至ります。

祭神として日本武尊が祀られていますが、明治の神仏分離までは東北地方に色濃く残る水神信仰の象徴であったと言われています。その証拠に、江戸時代には十和田山龍大権現が祀られており、現在も奥の院に祀られています。静謐とした雰囲気の中、今も竜神の息づかいを感じるかのような神秘に満ちた場所です。

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青森・秋田にまたがる壮大な物語 三湖伝説
三湖伝説とは、青森・秋田にまたがる十和田湖八郎潟田沢湖を舞台とする壮大なストーリーです。ここ十和田湖に伝わる十和田湖伝説は、南祖坊と八郎太郎の闘いを描いています。

十和田湖を追われた八郎太郎は数々の試練を乗り越え、ついに八郎潟を安住の地とします。そして最終的に、同じような境遇にあった美しい女性・田沢湖の辰子と結ばれることになるのです。

八郎潟田沢湖にも同じ伝説は伝わっていて、各地に八郎敗走の足跡も残っています。
現在でも八郎潟潟上市では八郎神社を祀り、毎年八郎祭りが行われています。

田沢湖の潟尻集落では「八郎が辰子に会いにやって来た時の水音を聞くと命を落とす」と言い伝えられ、八郎が田沢湖にやってくる毎年11月9日はその水音を聞かないように飲み騒ぐ風習が今でも残っているそうです。

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管理人の独り言

十和田湖好きなんです。人が少ない。施設が少ない。店がない。観光ナイズされていない。…管理人の愛車はトヨタハイエースのキャンピングカー仕様、湖畔で何もしないで(何もないからし様がない…十和田湖に来ると腹が座る)本を読んだり、湖を観ながら静かに酒を飲む。

ゆっくりと流れる時間を感じながら、静かに時を過ごす。そんな楽しみ方をしたい方には十和田湖はピッタリ。…とにかく何もありませんから…。

「何もないがある」…それが十和田湖!…(笑)

 

※参考サイト
十和田湖国立公園協会
https://www.oirase-keiryuu.jp/

 

 

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