
奇岩、奇石と大井ダム
自然と人工物の調和 人が作り出した自然 ”恵那峡”
恵那峡(えなきょう)は、岐阜県恵那市・中津川市を流れる木曽川中流の渓谷。
この恵那峡は、大井ダムの湖景と一帯に見られる奇岩の調和を称え命名されました。全国にはダムの開発によって景観が損なわれたケースが多いが、この恵那峡は全く逆のケース。自然の造形と人工物の融合によって誕生した景勝地。恵那峡県立自然公園の中枢。
恵那峡は一帯に奇岩が多いことで卓越している。屏風岩、軍艦岩、獅子岩、鏡岩などが見られ、それらを見物するためのジェット船が周航している。地質学的にも貴重な場所であり、鉱物博物館がある。
古くは大変な賑わいを見せたが、レジャーの多様化によって徐々に観光客が減少している地域でもあります。
今回はそんな恵那峡を元気づけたく思い…語ってみようと思います。
人が作り出した自然美 恵那峡
岩肌を縫うように流れる木曽川の急流。この急流を堰き止め水力発電に適した地形となる事に目を付けた男がいた。
男は資材を集め、ここにダムを作ろうと決めた。厳しい自然は大切な建設資材とともに、幾度もその男の夢を流していった。


度重なる苦難を乗り越え、日本初のダム式発電所、大井ダムが完成した。一人が抱いた夢が数千、数万人が暮らす町に灯りをともした。

その男は後に電力王と呼ばれる福澤桃介でした。

この渓谷は世界的な地理学者、志賀重昂によって恵那峡と命名された。


今では、巨大な奇岩が木曽川の両側にそびえ、花が咲き誇り、季節とともに様々な風景を見せてくれます。


ダムを作り上げた苦労の果てに現れた、美しく穏やかな自然の姿は、今、人の心を癒しています。…ここに美しき日本があります。
つまり、恵那峡の景観美は、大井ダムによって造られたんです。
時代を超え今も関西地方の電力を担う大井ダム
我が国初のダム式水力発電所
木曽川は、木曽節の中でも「流れくる水 とめてみろ」と歌われるほど激流で水量が豊富な為、水力発電としては、絶好の適地でした。
その木曽川は我が国の水力電力の親「福澤桃介」によって堰き止められました。 福澤諭吉を義父とする福澤桃介は、大正10年、大井発電所の建設を始め、長さ276メートル、高さ53メートルという堰堤が築かれ、大正13年、ここに我が国初のダム式水力発電所が建設されました。
大正13年にダムが完成し、大井発電所は48,000キロワットの発電をしていましたが、昭和58年に2号発電所(新大井発電 所)が増設され、計80,000キロワットの電力を主に関西方面に送電しています。
ダム型式:重力式コンクリートダム
堤高:53.4m
堤頂長 :275.8m
堤体積 :153,000m3
流域面積 :2,083.0km2 湛水面積 :141.0ha
総貯水容量 :29,400,000m3
有効貯水容量 :9,250,000m3
認可出力:大井発電所(4.8万kW) 新大井発電所(3.2万kW)

ダムを楽しむための散策コース
恵那峡の岸辺には、春に桜が美しい「さざなみ公園」があり、ダム湖まで周遊する散策路がつづいています。散策路を歩けば、桜の他、藤、ヤマツツジなど四季折々の自然が満喫できます。


恵那峡クルーズ
恵那峡の奇岩、渓谷美を楽しむには、やはり湖上からが最適です。恵那峡クルーズお奨めいたします。
高速ジェット船で付知川との合流点、品の字岩までの恵那峡クルージング。
船の窓から眺める大パノラマの恵那峡、両岸にそそりたつ軍艦岩・獅子岩・屏風岩・品の字岩などの奇岩・怪石や季節ごとに移り変わる自然の景観は、見るたびに新しい発見があります。
いつもと違う視点から見る景色は、船上からでしか味わえない迫力があり、船内に流れるアナウンスと相まって、充実したクルージングがお楽しみ頂けます。
往復20Km。乗船時間は30分です。
料 金:1500円
駐車場:無料


参考サイト:「恵那峡遊覧船 ~オフィシャルウェブサイト~」
管理人の独り言
恵那峡は、さざなみ公園を中心にホテルが立ち並び、大井ダム、恵那峡遊覧船、千畳敷岩、各種記念碑、対岸には、恵那峡ワンダーランドを抱える観光地ですが…残念ながら、正直言いまして勢いは感じられません。
しかし、管理人が常々思うのは、観光地は歴史が重要であり、 ”時代的な背景を事前に知識として頭に入れていかなければ楽しめない” と考えます。
その点、恵那峡は、特殊な環境での自然美、その自然美を作り出した大井ダム。大井ダムが我が国初のダム式水力発電所であり、ダム事業を計画、竣工させたのが福澤諭吉を義父に持つ、電力王、福澤桃介…これだけでも行く価値あり!!

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