旅cafe

旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。…当ブログ記事は転載OK…リンクを貼っていただけるなら遠慮なくお好きにお使いください。

陸奥国一之宮 鹽竈神社

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陸奥の守護神 鹽竈神社(しおがまじんじゃ)

仙台の北東、塩竃市に位置する 鹽竈神社塩竃市の観光ランキングで断トツの総合1位、不動の1位、文句なく1位の鹽竈神社です。

管理人はこれまで、かなりいい加減なランキングも紹介してきましたが、鹽竈神社、1位に関しては異論はないでしょう。

古くから東北鎮護・陸奥国一之宮として、朝廷を始め庶民の崇敬を集めて今日に至りました。

神社創建は奈良時代平安時代初期には、嵯峨天皇の御代に編纂された「弘仁式」に「鹽竈神を祭る料壱万束」と記され、厚い祭祀料を授かっていたことが知られます。

武家社会となってからは平泉の藤原氏鎌倉幕府の留守職であった伊沢氏、そして特に伊達氏の崇敬が厚く、歴代藩主は大神主として務めてまいりました。

現在の社殿は伊達家四代綱村公から五代吉村公に亘り9年の歳月をかけ宝永元年(1704年)竣工されたものです。

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御祭神

鹽竈神社の御祭神は、別宮に主祭神たる塩土老翁神・左宮に建御雷神(たけみかづちのかみ)・右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)をお祀りしております。

左宮・右宮の神様は有名です。ご存知の方も多いと思いますけど…鹿島神宮香取神宮の神様で、ご皇室の祖先神である天照大御神に命じられて見事、国譲りを成功させた神様です。(詳しくは「東国三社を訪ねる - 旅cafe」を参照)

鹽土老翁神は古事記』『日本書紀』の海幸彦・山幸彦の説話に、釣り針を失くして困っていた山幸彦に目無籠(隙間のない籠)の船を与えワダツミの宮へ案内した事で有名です。

鹽土老翁神は古くより航海・潮の満ち引き・海の成分を司る神、左右宮の御祭神は武運・国土平定の神として信仰されて来ました。

そこから海上安全・大漁満足・武運長久・国家安泰の信仰は早くからありましたが、やがて人の生死は潮の満ち引きに深い関係があり、又海が産みに通じるところから安産守護・延命長寿の信仰が盛んとなりました。

 

鹽竈神社帆手祭
202段の急な坂道を勢いよく下る男たち
約1tある神輿の、勇壮な練り回しを見逃すな

重さ約1tの大神輿を若者達が担いで町内を巡る。特に急な石段を上り下りする際の勇壮さと、注連縄を張り巡らせた町内を巡幸する荒々しさが祭りの華になっている。

鹽竈神社の神輿は重さがなんと約1トン。八角形の形状をした独特な作りになっており、八面にはそれぞれ鏡が飾られている。また、4本の担ぎ棒があり前後8人、計16人で担ぐ。

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神輿が作られたのは300年以上前。大修理を重ねて今日に受け継がれてきた。勇壮な練り回しも見どころだが、神輿本体にもぜひ注目してみよう。

神輿を担いで市内を練り歩くこの神事は、午前11:30から始まる出発式が見どころ。鹽竈神社の参道は202段の階段となっており、「表坂」と呼ばれるこの急な坂を、重さ1tもある神輿を担いで下りる。一つ間違えれば大惨事になりかねないが、担ぎ手である若者16人の見事なチームワークによって、慎重かつ大胆に神輿は運ばれる。

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こうした危険の伴う勇壮な神輿の練り歩きは通称「荒神輿」と呼ばれ、日本にある荒神輿の中でも帆手祭は大きな祭り。神輿が市内をまわって神社に還ってくると、今度は表坂の階段を神輿が上っていく光景が見られる。

下りと上りのチャンスは二度。熱気溢れる男たちの姿を見に行こう。

 

都人の憧憬

塩竃は、京から離れる事1500里、まさに道の果て辺境の地であったこの地に国府多賀城の将として赴任してきた都人は、その美しさと珍しさに大いに詩情を抱き、また旅する人も少なくこの地の様子を語れる人も希であり、ますます都の人々の憧憬は膨らんみました。その為多くの歌が詠まれました。

みちのくは いずくはあれど
塩竈の うらこぐ舟の 綱手かなしも(古今和歌集・東歌

陸奥の ちがの塩竈 ちか乍ら
遙けくのみも 思ほゆる哉(古今和歌集・六帖

塩がまの 浦ふくかぜに 霧晴て
十島かけて すめる月影(千載集・藤原清輔朝臣

見し人の けふりとなりし ゆうべより
名もむつまじき 塩がまの浦(新古今集紫式部

ちかの浦に 踏違えたる 浜千鳥
思わぬ跡を 見しぞ嬉しき(清輔朝臣

されば 汐かぜこして みちのくの
野田の玉川 千鳥鳴くなり(新古今集能因法師

 

鹽竈神社の解説

宮城県最強パワースポットと言われる鹽竈神社をご案内いたします。参拝するポイントがありますので出来る限り、具体的に解説いたします。

それでは管理人がお奨めする順路で説明を始めたいと思います。

青丸鹽竈神社境内」「青枠:右宮本殿・左宮本殿」「赤枠:別宮本殿」「黄丸志波彦神社」「緑丸鹽竈神社博物館」「青⇒:七曲坂」「ピンク枠:表参道(表坂)」 

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駐車場

宮城県塩竈神社には神社が鎮座する丘陵(一森山 標高50m)の東側(海側)に駐車場が設けられています。

駐車場は第一駐車場を中心に第二、第三、バス専用と合計四箇所、合計300台停められます。この他表参道の大鳥居隣が臨時の駐車場として開放される時もありますが、あくまでの臨時ですので通常時の使用は不可となっています。

駐車料金:無料

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鹽竈神社博物館
刀剣好き、刀剣マニアの方は必見。古くから陸奥の守護神として多くの人々の崇敬を集めた鹽竈神社武家社会になると特に伊達氏からの厚い崇敬を賜り、歴代の仙台藩主は大神主を務めてきました。

鹽竈神社博物館は、昭和40年に開館、鹽竈神社に関わる歴史資料などが収集、保存されています。

ここには四代藩主、伊達綱村公以降、藩主交代に合わせ太刀が奉納されてきました。仙台藩歴代藩主が奉納した39振りの内、35振りを展示しています。奉納された太刀の刀身は、仙台藩のお抱え刀工により制作されています。

入館料:200円

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七曲坂
七曲坂は鹽竈神社ご祭神の塩土老翁神(しおつちおじのかみ)が通った道だと言い伝えられており、パワースポットとしての重要ポイント。山肌を削って作った坂道で、むき出しの石が道になっています。

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表参道
参道は表坂・裏坂・七曲坂の三ヶ所あります。是非、登っていただきたいのが表坂、男坂とも呼ばれ、202段の石段。ここを上るとパワーが付くと言われております。

一見、簡単に登れそうな気配ですが、かなり厳しい。駐車場からですと七曲坂を下ると表坂の下に出るわけです。石でできた大鳥居も必見!…下から見た表坂も迫力十分。

下りは危険だけど登りは、休み休み行けば大丈夫、是非チャレンジして頂いたい。

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鹽竈神社 参拝方法
表坂登り切って唐門を入って本殿に向かいます。主祭神塩土老翁神ですが、何も言われなければ迷わず、正面の拝殿へと進むでしょう。

しかし、ここで注意!

正面の拝殿は左宮に武甕槌神(たけみかづちのかみ)・右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)が祀ってあります。

主祭神は唐門をくぐった右側の「別宮」にご鎮座されているのです。別宮と言われておりますが、これは「特別な・スペシャル」の意味の別ですので、別宮からご参拝するのが正しい順序。

そして別宮本殿がある鹽竈神社は「三本殿・二拝殿」形式の社殿です。全国で鹽竈神社が唯一です。

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「左宮・右宮」・「別宮」

志波彦神社(しわひこじんじゃ)
御祭神は、志波彦神。この地方の祖神であり、農耕守護・殖産・国土開発の神とされています。志波彦神社は、仙台市岩切にありましたが、1874(明治7)年に鹽竈神社の別宮本殿に遷祀されております。

御祭神の志波彦神は、鹿島・香取両神宮の御祭神(鹽竈神社・左右宮御祭神)の東北地方平定に協力された神様でもあると言われています。

志波彦神社の境内から、塩釜港・松島の光景を一望できるスポットになっております。

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管理人の独り言

鹽竈神社の表坂下大鳥居から400mぐらいの距離に 御釜神社” という鹽竈神社境外末社があります。

鹽竈神社と同じ鹽土翁神を御祭神としてお祀りしておりまして ”四口の神釜” と呼ばれる四口の鉄製の釜が祀られております。

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この四口の釜は「日本三奇」の一つに数えられ、釜の中の水は溢れることも枯れることも無いとされ、江戸時代には変事ある時その前触れとして御釜の水が変わると言われました。 (神釜の拝観の際は初穂料100円をお納め頂きます)

7月4日から6日に渡り古代の製塩法を今に伝える「藻塩焼神事」が行われます。この神事では海藻(ホンダワラ)を用いて濃度の高い塩水(鹹水)を作り、これを煮詰めて塩を作る一連の工程が儀式として再現されます。

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古代の製塩方法を今に伝える神事として宮城県の無形民俗文化財に指定されています。

 

 

 

参考サイト:「志波彦神社・鹽竈神社 公式サイト

 

 

 

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