旅cafe

旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。…当ブログ記事は転載OK…リンクを貼っていただけるなら遠慮なくお好きにお使いください。

福井県立恐竜博物館

f:id:tabicafe:20200707100303p:plain

恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク
恐竜博物館

福井県勝山市の恐竜博物館は、日本の恐竜化石の8割以上が産出するという福井県勝山市にある国内最大級の地質・古生物学博物館。

世界三大恐竜博物館と称され、カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国の自貢恐竜博物館と並び、日本における恐竜博物館の代表格です。

県立の施設ですから入場料730円と割安ですが、この博物館なめてかかっちゃいけません。「1時間ぐらいでサクッと見学しよう」…なんて甘い!

博物館に程近い勝山市北谷町の手取層群北谷層からは、恐竜の化石が産出されています。2009年10月に、勝山市全域が恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークとして日本ジオパークに認定され、2017年2月には、勝山で発見された5種の新種の恐竜の化石標本とその発掘現場が「学術上重要な標本とその産地として貴重である」と認められ、「勝山恐竜化石群及び産地」として国指定天然記念物(地質・鉱物)に指定されました。

福井県立恐竜博物館」、準備をして訪問すれば、意外にハマるかも!

 

福井で恐竜の骨が出るらしい
で、…勝山のどこで発掘してるの?

管理人は発掘現場に行ってみたいと思いまして…必死にネットで情報をあさりましたが… ”発掘現場は非公開” 探し出せませんでした。

考えてみたら当然ですね…場所がわかったら、管理人みたいな不埒な人間に現場が荒らされてしまいます。…(皆さんも諦めて無駄な抵抗はしない事…笑)

恐竜博物館のホームページによると…
「ここは、市街から離れた山深い場所(非公開)にあります。川を挟んで正面の高い崖のある方が発掘現場です。この崖は約80mあります。ボーンベッドの地層面を広く出すために徐々に切り崩されていき、現在はこうなっています。なお、対岸の丘はこの土砂が積まれてできたものです。壁に地層の縞模様が見えているのがわかりますか。落石防止の段切りは水平になされていますので、地層の面は(正面から見て)左に、正確には左奥側に傾いています。

f:id:tabicafe:20200707092553p:plain

恐竜の化石 発掘現場

発掘現場の地層は1億2千万年前とされています。ただし何m上の層は何千万年若いというわけではなく、この崖全体がその年代であると考えてください」…との事。

「なんだレプリカか」…
と言うのは、ものを知らない素人!!

博物館に展示されている化石標本の中には、オリジナルの化石をもとに精巧に作られた複製(レプリカ)も多く存在します。ワクワクしながら化石標本を見て、横に複製と書いてあるのを見て、「ニセモノか」とがっかりした経験がある人もいると思いますが、実は研究者にとっての価値は実物の化石と何ら遜色はないのです。

実際の化石は、 ”石です…重たいんです。” 本物なんか展示できません…展示していたら危なくて仕方ない。

館内でも一部、本物の恐竜の化石を展示していますが(カマラサウルス)、鉄骨の支柱で支えていて安全対策がなされています。でも頭は重すぎて安全を確保できないという事で、頭だけレプリカを使っています。

研究者は語ります…
「化石はいわば一点モノ、この世にひとつしかない貴重なもの。研究者だったら特徴を観察したりサイズを計測したりしたい、普通の人でも貴重な化石を是非ひと目見てみたいと思うでしょう。でも、外国の博物館や大学などに収蔵されている化石の中には脆さからさらなる毀損を避けるためなどの理由で、門外不出の標本も数多いのです。このジレンマを解消するのが複製(レプリカ)なんです」
…との事。 

福岡県立恐竜博物館

福井県立恐竜博物館は2020年7月に開館20周年を迎えます。博物館は来場者に展示物を見せるだけでなく、博物館自体に研究者が集まり、研究所としての核心部、作業の拠点、倉庫、資料庫としての機能を有しています。…その殆どは関係者以外立入禁止エリアで行われますが、一部、クリーニング作業は公開されていまして、展示エリアからガラスを通してみることが出来ます。

f:id:tabicafe:20200707094101j:plain

化石クリーニング室

それでは館内案内に移ります…

駐車場(無料)と博物館入口は3階になりまして、館内入ったら、まずエスカレーターで地下1階へ進みます。

f:id:tabicafe:20200707095924p:plain

「B1ダイノストリート」
エスカレーターを下った地下1階は、ダイノストリートと呼ばれる通路になっています。ここには芸術品のように美しい化石標本が飾られています。

ここは凄い!…初っ端から驚かせてくれます。ここでは自然の造形美を楽しんでください(実物ですのでお手を触れないように)。

f:id:tabicafe:20200707105021j:plain
f:id:tabicafe:20200707105030j:plain

ダイノストリートの最後には竜脚類カマラサウルスの産状化石があります。アメリカ・ワイオミング州で発見されたこのカマラサウルスは、ほぼ全身の骨が保存されてる貴重な標本です。全長は約15m。死んだそのままの「えびぞり」の状態で保存され、発見されたものです。

f:id:tabicafe:20200707111318j:plain

このカラマサウルスは、レプリカですが、本物をアメリカからこの状態で持ち帰り、博物館の研究員がクリーニングして本物の標本として展示しているのが次のコーナー「恐竜の世界」です。

 

「恐竜の世界」ゾーン
44体もの恐竜全身骨格が立ち並び、「恐竜のからだ・くらし」対面スクリーンの「ダイノシアター」ジオラマ「中国四川省の恐竜たち」「日本とアジアの恐竜」コーナーがあります。巨大な無柱空間に、恐竜たちが生き生きとした姿で展示されています。恐竜のそばには復元模型がおかれ、過去の勇壮な姿を知ることができます。

f:id:tabicafe:20200707113518j:plain
f:id:tabicafe:20200707113526j:plain
「恐竜の世界」・「クリーニングされて展示されたカマラサウルス」

「地球の化学」ゾーン 

命の源である地球の姿を「水と地球」「火と地球」という2つの面から紹介しています。陸と海の堆積物、堆積物に埋積された化石、地球を構成する「岩石」、鉱物や宝石など、躍動する地球の姿が見えることでしょう。

f:id:tabicafe:20200707113911j:plain

 

「生命の歴史」ゾーン
46億年という時間の中で育まれてきた生命の歴史を紹介しています。進化と絶滅を繰り返して、生物は生きてきました。生命と環境とが互いに影響しあいながら現在の地球環境は形成されていったのです。化石などから分かってきた生命の物語を読みとってください。

f:id:tabicafe:20200707114100j:plain

 

「ダイノラボ」
ここでは化石に触れます。触れて楽しむ空間を一カ所に集めました。それが「ダイノラボ」(“恐竜研究室”というような意味)です。

ティラノサウルス・レックスの全身骨格を部屋の中心にすえ、それを取り囲むように「回廊」が設置されていて、あらゆる角度から骨格を観察できます。

f:id:tabicafe:20200707114353j:plain
f:id:tabicafe:20200707114401j:plain

 

「ダイノギャラリー」
恐竜は、我々人間の想像力をかき立てる生物です。人間が「恐竜」という得体の知れない生物を認識して以来、当時の科学的なデータを元に恐竜の生態や環境が復元され、それが芸術(アート)にまで発展しました。

恐竜の絵画や彫刻など「恐竜アート」を専門とする「恐竜アーティスト」と呼ばれる数多くの芸術家が作品を発表してきました。「恐竜」以外でこのようなアートにまで発展した古代生物は他にないでしょう。

著名な画家が描いた多数の「恐竜画」の原画やリトグラフ、精巧に復元された恐竜模型の数々を展示しています。

f:id:tabicafe:20200707114849j:plain

 

「視聴覚ライブラリー」
ここがまた充実しているんです。視聴覚ライブラリーにつかまったら1日じゃ済みません。2日間はかかりますね。

エントランスホール2階、階段のそばにある視聴覚ライブラリーでは、「ビデオライブラリー」4台と「ネットライブラリー」2台を設置しています。

「ビデオライブラリー」では、展示では説明しきれなかったことを、動きのある映像と解説により、より詳しく紹介しています。すべて館オリジナルの作品で、「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」ごとに複数テーマを用意しています。

ビデオライブラリー 収録タイトル一覧
•恐竜◦恐竜研究の歴史(13:49)
◦アジアの恐竜(06:46)
◦韓国の恐竜(05:51)
◦手取層群の恐竜(09:15)
◦肉食恐竜の狩り(07:23)
◦恐竜は絶滅したのか?(07:08)
◦化石のクリーニング(06:04)
◦恐竜よ よみがえれ―恐竜の復元にいどむ―(15:34)
◦恐竜化石発掘最前線(14:40)
◦最古の恐竜を探せ!(16:20)
竜脚類巨大化の秘密(15:30)
◦時空を超えた旅福井の恐竜時代(15:20)

生命誌生命誌(12:50)
脊椎動物の歴史(10:43)
◦花咲く地球の物語(10:02)
◦花を咲かせる植物の起源をたずねて(15:01)
◦恐竜時代の哺乳類(15:04)
◦クジラが陸を歩いていた頃(15:26)
◦地球と生命の起源をたずねて~化石でたどる46億年の旅~(15:00)
◦恐竜が生きていた森 植物界の主役交代(15:30)

•地球誌◦地球誌(07:49)
◦“地震”~地球からのメッセージ~(06:40)
◦日本列島の生い立ち―日本海成立時代―(09:43)
◦地層が語る氷河時代の地球~地球の過去と未来を解き明かす~(16:01)
◦日本列島地学ウオーク ~なぞの“しましま”を見てみよう!~(16:13)
◦石になった木 珪化木の不思議(13:58)

 

家族で楽しむなら
周辺施設も楽しさいっぱい

恐竜博物館は、「かつやま恐竜の森(長尾山総合公園)」内に位置して入りまして園内には他に体験型の「どきどき恐竜発掘ランド」「かつやまディノパーク」「バーベキューガーデン」などがあり、お子様連れにはもってこいの場所です。

f:id:tabicafe:20200707123924p:plain

管理人の独り言

そもそも恐竜って何?
細かいことを抜きにして簡単に言ってしまえば、恐竜とは「陸上で生活する直立歩行の爬虫類」のこと。ご存知の巨大なものから、猫ぐらいの大きさまで様々。

①:ティラノサウルス(獣脚類)
②:トリケラトプス(角竜類)
③:ブラキオサウルス竜脚類
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
④:プテラノドン翼竜

恐竜は、「陸上生活する爬虫類」という事で①~③は恐竜ですが、空を飛ぶ翼竜③は、恐竜じゃないんです。

f:id:tabicafe:20200707092937p:plain

 

恐竜の名前 〇〇ドン、〇〇トプス…何?
○○ラプトルに○○サウルス、恐竜の名前の秘密とは
恐竜(dinosaur)とは、ギリシャ語の「dinos=恐ろしいほどに大きい」と「sauros=トカゲ」を組み合わせた言葉で、「恐ろしいほどに大きいトカゲ」という意味です。

そう考えてみると、恐竜には○○サウルスのほかにも○○ドンや○○ニクスといったように同じ単語が名前に使われているものがたくさん存在します。実はこれら一つ一つにもちゃんと意味があり、なんとその名前から恐竜の特徴までわかってしまうんだとか。

○○サウルス
「○○なトカゲ」 例)ティラノサウルス:支配的なトカゲ

○○ドン
「○○の歯」 例)イグアノドン:イグアナの歯

○○(ケラト)プス
「○○(角のある)顔」 例)トリケラトプス:3本の角のある顔

○○ラプトル
「○○泥棒」 例)ヴェロキラプトル:すばしっこい泥棒

○○ニクス
「○○の爪」 例)モノニクス:一本の爪

○○ミムス
「○○もどき」 例)オルニミムス:鳥もどき

こうして意味が分かると、なんだか親近感がわいてきますね。一つ覚えてしまえば色々と応用できますので、名前とイラストや標本を見比べて、どんな恐竜だったのか想像してみるのも楽しいかもしれません。

 

福井県立恐竜博物館は、年間入館者が70万人を超える福井県を代表するスポットとなっています。まるまる1日楽しめる場所。時間に余裕を持って、訪問頂きたいと思います。

 

追記情報
がんばリュー:「かつやま恐竜の森」のPR部長、「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」の公認キャラクターです。好物は、かちやまおろしそばとソースカツ丼。オス5歳です。特技は、化石発掘と友だち発掘。 

f:id:tabicafe:20200708065414p:plain
f:id:tabicafe:20200707134025j:plain

再追記情報
発掘現場、個人では行けないんですけど、恐竜博物館の発掘体験ツアーに申し込むと、敷地の外から発掘の様子を見学できます。恐竜博物館からバスで片道約20分、ツアー全体で約2時間です(大人¥1220子供¥610)。発掘体験も楽しい!

発掘現場と同じ地層で、ハンマーとタガネで石を割って化石を探します。8割以上の方が化石を発見できるそうですよ。1億数千万年前の葉っぱや貝殻、ロマンがありますねー!…まれに恐竜の化石も見つかるとか…😁

今年は、コロナ禍で、7/14から再開予定。ネットからの予約制になりました。当日券はないそうです。

かつやま恐竜の森の発掘体験60分(大人¥1050子供¥530)もあります。こちらは、恐竜博物館から徒歩5分の場所で発掘体験のみ😃

 

参考サイト:「FPDM: 福井県立恐竜博物館

 

 

 

当ブログお奨め記事

www.tabi.cafe