旅cafe

旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。…当ブログ記事は転載OK…リンクを貼っていただけるなら遠慮なくお好きにお使いください。

祐徳稲荷神社

f:id:tabicafe:20200731111957j:plain

日本三大稲荷
祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)

祐徳稲荷神社は、佐賀県鹿島市にある神社。
京都の伏見稲荷大社、茨城の笠間稲荷神社とともに日本三大稲荷の一つに数えられる。年間300万人の参詣者が訪れる。これは九州の神社では太宰府天満宮に次ぐ参拝客数。衣食住、生活全般の守護神として、商売繁盛、家運繁栄などで尊崇されています。

ご祭神
倉稲魂大神(ウガノミタマノオオカミ)
大宮売大神(オオミヤノメノオオカミ)
猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)

ご祭神 倉稲魂大神(ウガノミタマノオオカミ)
稲荷神社では稲荷神(いなりしん)を祀っていまして、「稲」なんです。稲を荷なう神像の姿から後に「稲荷」の字が当てられたとされます。

元は、日本の神様じゃなかったんです。渡来人の秦氏が祀っていた神様でした。
古代、大宝律令当時、年貢を集める役割は神社の神主の仕事でした。

つまり、神社の神主は、税金徴収という、嫌われ役も務めなければならなかったんです。秦氏も神主でしたが、農耕、土木の技術を持っていまして民に教え、民の暮らしは豊かになって行くんです。

そこで民は…
「神主様(秦氏)が祀る神様なら御利益があるだろう」
…と考え、手を合わせるようになり、稲荷神社は、五穀豊穣、商売の神様として日本全国に広がっていきました。

だから商店街やビルの屋上にあるのは、稲荷神社、八幡神社なんです。

五穀をつかさどる神・ウカノミタマと稲荷神が同一視されることから、伏見稲荷大社を含め、多くの稲荷神社ではウカノミタマを主祭神としています。

祐徳稲荷神社でも主祭神は、倉稲魂大神(ウガノミタマノオオカミ)となっています。

 

大宮売大神
大宮売大神=天宇受売命(アメノウズメノミコト)と言えばおわかりでしょう。天照大神アマテラスオオミカミ)が天の岩戸にお隠れになった時に、その岩戸の前で舞を舞われた神で、芸能の神として信仰されます。

 

猿田彦大神
瓊瓊杵命(ニニギノミコト)が高千穂の峯に天孫降臨をなさった際、その道案内をされた神様で、その故事により交通安全の神として信仰されます。

f:id:tabicafe:20200731120037j:plain

祐徳稲荷神社 成立ち

時は江戸時代。佐賀藩支藩である鹿島藩2万石の初代藩主・鍋島直朝の元へ京・花山院家より、萬子媛(まんこひめ)が嫁いできます。萬子媛は、京都御所内から分霊し、花山院邸内に祀られていた稲荷大神を古枝の地に勧請し、今の祐徳稲荷神社が創建されました。

萬子媛が嫁ぐ際、稲荷大神の神鏡を父から授けられていました。

貞享4年(1687年)、石壁山に社殿を建立し、萬子媛自ら奉仕しました。
宝永2年(1705年)、萬子媛は、齢80歳になられた年、石壁山窟の寿蔵にて、断食して入定を果たしました。

以降、萬子媛の諡名から「祐徳院」と呼ばれるようになり、祭神の稲荷神とともに萬子媛の霊験により信仰を集めました。

明治に入って萬子媛に「萬媛命」の神号が贈られました。

祐徳稲荷神社 境内案内

豪華絢爛な社殿はメディアにも多数取り上げられ、知名度も急上昇中です。特に本殿手前の小さなお社 ”岩崎社” は、近年人気急上昇…恋愛成就の神様なんだそうです。

有明海に面した佐賀県鹿島市に鎮座し、衣食住を司る神様として、江戸時代から庶民の崇敬を受けています。その豪華絢爛な社殿の背後にある「奥の院命婦」は、行くのは大変だけど、稲荷大神へお願い事を取り次いでくれるという御利益があります。

奥の院から望む有明海も絶景です。

f:id:tabicafe:20200731115858j:plain

祐徳稲荷人社
岩崎社

ご祭神は岩崎大神。岩崎社は御本殿舞台の真下に御鎮座されています。岩崎大神は縁結びの神様として祀ってあります。

岩崎社、入口の鳥居に架かっている額に注目!

f:id:tabicafe:20200731120843p:plain

ハートマークが入っています。
若い女性やカップルの間に、この鳥居のハートが話題となり、今では恋愛成就の神様と言われるようになりました。

f:id:tabicafe:20200731121343p:plain

確かにハートの形です。
この模様は、 ”猪目(いのめ)” と呼ばれ、猪の目に似ていることから、この名前が付けられました。

猪目は、神社仏閣には必ず備えられているもので、色々なバリエーションがあるんですけど祐徳稲荷神社ではハートの形にしているんです。ですので、外を探せば沢山見つかるはずです。

ことちらの宮司さんは、皆さんの恋愛を後押ししたいという熱意に溢れた方で…絵馬もハートマークの形ですよ。

f:id:tabicafe:20200731122043p:plain

 

祐徳稲荷神社
若宮社

ご祭神:文丸命、朝清命
楽殿の裏側の木々が生い茂る静寂の中でひっそりとお祀りされています。

f:id:tabicafe:20200731122950p:plain

 

祐徳稲荷神社
本殿

ご祭神
倉稲魂大神(ウガノミタマノオオカミ)
大宮売大神(オオミヤノメノオオカミ)
猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)

この三神は、一般に稲荷大神と呼称され、衣食住を司り生活全般の守護神として尊崇されている。

f:id:tabicafe:20200731123202p:plain

 

祐徳稲荷神社
岩本社(いわもとしゃ)

ご祭神:岩本大神
岩本社は切り立った高い崖の中腹に御鎮座されています。
岩本大神は技芸上達の神様として祀ってあります。

f:id:tabicafe:20200731122950p:plain

 

祐徳稲荷神社
赤鳥居

鳥居は神聖な場所である神域への「門」です。本殿から奥の院までの参道にある朱で彩色された赤鳥居が二筋に平行して続きます。赤い色は耕作に適した春の暖かさや、明るく正しい陽気を招くと考えられました。また、希望や生命の躍動を表現しています。鳥居を奉納する習慣は願い事が「通る」「通った」という祈願と感謝の意味から江戸時代に広まったとされています。

f:id:tabicafe:20200731123506p:plain

 

祐徳稲荷神社
石壁社(せきへきしゃ)・水鏡(みずかがみ)

ご祭神:萬子媛(祐徳院殿)
【地元古老による昔話】
祐徳院様(萬子媛)は古田村(現在の鹿島市古枝)に庵を結び、以後十九年神仏に仕えお暮らしになりました。村人からは大変敬慕されていました。

ある日、一人の村人が畑で獲れた野菜を祐徳院様へ届けた時でした。
「○○さん。実は私は今日あなたがここへ来ることを朝から知っていました。」
村人は驚いて尋ねました。
「なぜそんなことが分かられたのですか。」
祐徳院様はやさしく答えられました。
「私は毎朝あの水鏡を見ています。今朝水鏡の中に野菜を持ってここに来るあなたの姿が見えました。だから分かったのです。」
こうして村人たちは祐徳院様の優れた徳を知り、益々お慕いするようになったとの事です。祐徳院様が吉凶を占っておられたとされる水鏡は現在も石壁神社横にあります。

f:id:tabicafe:20200731124033p:plain


祐徳稲荷神社
命婦社(みょうぶしゃ)

ご祭神:命婦大神
稲荷大神の神令使(お使い)である白狐の霊を、お祀りしている御社です。
光格天皇天明8年(1788)京都御所が火災となり、その火が花山院邸に燃え移った時、白衣の一団が突如現れて、すばやく屋根に登り敢然と消火にあたり、その業火も忽ち鎮火した。
この事に花山院公は大変喜ばれ、厚くお礼を述べられこの白衣の一団に尋ねられた。
「どこの者か?」
答えて言うには、
肥前の国鹿島の祐徳稲荷神社にご奉仕する者でございます。花山院邸の危難を知り、急ぎ駆けつけお手伝い申し上げただけでございます。」
公はいぶかしんでさらに尋ねられた。
「私の屋敷などどうでもよい。どうして御所に行かないのか?(御所の火を消さないのか。)」
一同が恐縮して答えるには、「私達は身分が賤しく宮中に上がることは出来ません。」
とそう言い終るや否や、跡形もなく消え去った。

花山院内大臣はこれは不思議なことだ、奇蹟だと内々に光格天皇に言上されると、天皇命婦の官位を授ける様勅を下され、花山院内大臣自ら御前において命婦の二字を書いて下賜されたといわれる。
その後石壁山山中に社殿を造り、命婦大神として御奉祀され、現在に至っている。

f:id:tabicafe:20200731124506p:plain

祐徳稲荷神社
奥の院

本殿で参拝したら是非、奥の院に進んでいただきたいんです。

上記で説明した命婦で祀られているのは、稲荷大神の神令使(お使い)である白狐の霊。古くから、命婦(白狐)は稲荷大神の使いであり、命婦稲荷大神への願いを取り次いでもらうという、「命婦信仰」が伝えられています。

つまり、祐徳稲荷神社でお願いしたことを、命婦社でもお願いすることによって、祈願を確実に稲荷大神へと届けることができるのです。

たまに神様も ”うっかり” 忘れちゃうことがあると思うんです。
でも、命婦で、再度お願いする事によって、確実にご利益が得られるようになるんです。

でも、奥の院までの道のり結構大変です。上りの階段が延々と続いて最後は自然石を敷き詰めた、足元不安定な石段になります。

f:id:tabicafe:20200731133336p:plain

歩きにくい自然石の急な石階段

でも途中に赤鳥居があったり、自然豊かな環境で…チョットした登山気分を味わう事も出来ますよ。

そしてたどり着いた奥の院から望む眺望は、 ”素晴らしい” のひと言!
この景観を見ただけで登ってきた甲斐があります。

f:id:tabicafe:20200731133417p:plain

祐徳稲荷神社 利用案内

拝観料:無料
駐車場:有り(無料)
所在地:佐賀県鹿島市古枝乙1855

管理人の独り言

祐徳稲荷神社のもう一つの楽しみが ”門前商店街” なんです。年間300万人の参詣者が訪れるわけですから、商店街も賑やか!…楽しい!!

約400メートルの道のりに、お土産屋や食事処など30以上のお店が立ち並びます。一番人気のお土産は、紙筒に入ったようかんを押し出して糸を使って切る「稲荷ようかん」で、他にも「祐徳せんべい」、「柚子こしょう」、「のごみ人形」など門前商店街ならではのお土産がたくさんあります。

ランチや休憩に最適な食事処、カフェも多く、うどんや稲荷寿司、鯉料理などが名物です。市外から観光に訪れる場合は、鹿島市の特産品をふんだんに使った「鹿島祐徳御膳」がおすすめです。

祐徳稲荷神社の300年を記念して建立した「朱の大鳥居」と長崎から寄贈された「石の鳥居」は門前商店街の見所であり、人気の撮影スポットになっています。春には見事な桜並木が神社までの道のりを鮮やかに彩ります。

f:id:tabicafe:20200731134440j:plain
f:id:tabicafe:20200731134450j:plain

 

 

 

当ブログお奨め記事

www.tabi.cafe