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旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。…当ブログ記事は転載OK…リンクを貼っていただけるなら遠慮なくお好きにお使いください。

宇陀の名刹 室生寺

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室生寺 秋の仁王門

女人高野 室生寺(むろうじ)

奈良県橿原の東、三重県との県境近くの山中に天武天皇の勅願により、建立された寺が室生寺です。

宇陀の自然豊かな山の中に広がる境内には、美麗な国宝・五重塔をはじめ、たおやかなたたずまいの平安期の仏像など、貴重な文化財がたくさん。

知る人ぞ知るお寺…
御存じでない方も多いと思います。

でも、このお寺は凄いよ!
…「また始まったよ」っていう皆さんの心の声が聞こえてきました…(笑)

西日本では、有名なんじゃないでしょうか…
正直言いますと千葉県民の管理人は、室生寺の存在自体知りませんでした。

室生寺は、天台宗のお寺なんですが、天台宗と言ったら…
空海
密教
弘法大師
高野山
…とここまでスムーズに連想で来た方は、このブログの上級者です。

真言宗の総本山高野山は ”女人禁制” 女性の立ち入りを固く禁じていたんです。
対して室生寺は、女人に対しても広く公開、立ち入りを認めていまして ”女人高野”(にょにんこうや) と呼ばれています。

規模的に高野山とは比べられませんけど…
古くから女性に篤く信仰されてきたお寺、女性の味方、室生寺…偉いでしょ。

 

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室生寺 仏像が安置されている金堂

心を癒す
美しい仏像たち

室生寺で注目していただきたいのが仏像です。

 

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室生寺 金堂内の仏像

金堂には、国宝「釈迦如来立像」を中心に、希少な平安時代の仏像がずらりと並び壮観です。

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釈迦如来:釈迦が悟りを開いた姿

金堂に安置されていた五体の立像のうち、本尊の両側に置かれているのが文殊菩薩立像、薬師如来立像で国の重要文化財です。

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文殊菩薩薬師如来

文殊菩薩:一般に智慧を司る仏、非人救済などの慈善事業を司る慈母供養の象徴   

薬師如来:この世における衆生の疾病を治癒、災禍を消去し、衣食などを満足せしめる

釈迦如来:釈迦が悟りを開いた姿
文殊菩薩:一般に智慧を司る仏、非人救済などの慈善事業を司る慈母供養の象徴
薬師如来:この世における衆生の疾病を治癒、災禍を消去し、衣食などを満足せしめる
…手を合わせて静かに祈りましょう。

愛くるしいポーズやお顔で、仏像を守護する小さな「十二神将(じゅうにしんしょう)像」も見逃せません。12の方角を守る像がずらりと並び、よく見ると頭に十二支の動物をつけているんです。

この十二神将、運慶の作品とも言われています。

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室生寺 境内案内

奥深い山と渓谷に囲まれた室生の地は、古くから神々の坐ます聖地と仰がれていたパワースポットでもあります。

鬱蒼とした山峡に不規則の堂塔が立ち並ぶ大自然に抱かれた室生寺は、日本有数の優雅さと気品に満ちています。

とにかく…
美しい
瑞々しい
神々しい
…赤い太鼓橋を渡り、朱色の仁王門をくぐって荘厳な雰囲気の境内に入り、森閑とした木々に囲まれた720段の石段を登り奥の院へ…

女人高野と言われた室生寺、今も女性に大人気の絶景に癒されに行きましょう。

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室生寺 門前町

数件の旅館と食堂が並んでいます。食べておかなきゃいけないものが2点…
「吉栄」の回転焼
「もりもと」のよもぎ
…です。

お参りした帰りは、是非立寄って頂きたいですね。

※「吉栄」の回転焼きは、店内で召し上がる事も可能。室生寺には無料の駐車場はありませんが「吉栄」では、数台ですが無料の駐車場がありまして、スペースが空いていたら、迷わず駐車して、店内で回転焼きを食べてからお参りしましょう。(駐車代が浮きますよ…笑)

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「吉栄」の回転焼き ・「もりもと」のよもぎ

室生寺 太鼓橋

門前町と境内を分ける川、室生川に架かる太鼓橋を渡って表門へ。太鼓橋を渡れば室生寺境内です。

この朱色の太鼓橋、新緑も良いですが春は桜、秋は赤く染まったカエデが見事です。

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室生寺 太鼓橋

室生寺 表門

渡った先の表門の前には、「女人高野室生寺」と彫られた石碑があります。

女人高野とは、女人禁制であった高野山に対し、女性の参拝も許されていた室生寺の別名。石碑の上部には、九目結紋(ここのつめゆいもん)という家紋が彫られている。これは、江戸時代の中期に、五代将軍・徳川綱吉の生母であった桂昌院の寄進により、室生寺の堂塔が修繕されたことによるものという。

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室生寺 表門

室生寺 御朱印

仁王門を通る前に、御朱印をいただくのをお忘れなく。室生寺ではこちらを含めて3箇所(授与所・本堂・奥の院)で御朱印が授与されており、場所によって内容も異なるそう。因みに授与所では、8種類もあるようです。一覧表もあるので、選ぶ際の参考にしましょう。

オリジナル御朱印帳のデザインにも注目!
仏像の光背や春の名物・シャクナゲも描かれていて華やかです。

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室生寺御朱印は、1件につき300円

室生寺 仁王門

「表門」は普段、通行できないよう封鎖されているため、「太鼓橋」を渡ったら右へと歩き参拝受付へ。途中、3本の大きな杉の木があるが、これは「三宝杉」と呼ばれ、樹齢はおよそ150~200年ほど。幹まわりは3mほどある。室生寺のある室生山には、これよりもさらに樹齢の長い杉がいくつもあるといいます。

参拝受付を終えると、すぐ目に入るのが「仁王門」。元禄に一度焼失し、その後長い間姿を消していたが、昭和40年(1965年)11月に再建されました。

門の両脇で構える仁王像も、昭和に再興されたもの。門の朱塗りも仁王像の色彩も、まだ色鮮やかで美しい。鎌倉時代の古地図によると、この「仁王門」のさらに奥には二天門があったと記録されています。

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室生寺 仁王門

室生寺 鎧坂(よろいざか)

仁王門をくぐると、左側に鎧坂と呼ばれる石段があります。ここを上ると金堂に至ります。ここから奥の院まで、のべ720段の石段が待っています。

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室生寺 鎧坂

室生寺 金堂(こんどう)

鎧坂の石段を一段一段上るごとに、金堂の柿葺(こけらぶき)寄棟造りの屋根が次第に迫り上がって見え、登りきると全貌の見える小さな平地に出ます。

国宝の金堂…懸け造りの高床正面一間通りは江戸時代に付加した礼堂(らいどう)で、この部分が無かった時代には、堂内の仏像の姿が外からも拝めたようです。

堂内には…
釈迦如来:釈迦が悟りを開いた姿
文殊菩薩:一般に智慧を司る仏、非人救済などの慈善事業を司る慈母供養の象徴
薬師如来:この世における衆生の疾病を治癒、災禍を消去し、衣食などを満足せしめる
十二神将:仏像を守護する
…手を合わせて静かに祈りましょう。

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室生寺 金堂

室生寺 本堂

金堂からさらに石段を登ると国宝の本堂があります。ここは真言密教の最も大切な法儀である灌頂を修するための堂で、寺院の中心であるところから本堂、或いは灌頂堂と呼ばれています。延慶元年(1308)の建立。

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室生寺 本堂

室生寺 五重塔

本堂の西側、奥之院への参道を兼ねる急な石段の最上段に、五重塔が優美に立っています。屋外の塔としては我が国で最も小さく、また法隆寺に次ぐ古塔です。

室生寺五重塔は他に無い特徴があります。五重の屋根の大きさがさほど変わらないんです。そう考えてみると ”あらホントに” って思いますよ。

それと室生寺は、 ”シャクナゲ” が有名なんです。仁王門周辺や鎧坂から五重塔にかけての参道に、約3,000株のしゃくなげが深山幽谷の境内を優しく包み込みます。杉木立の中、可憐なしゃくなげに囲まれた五重塔はより一層美しい佇まいを見せます。

毎年、4月中旬~5月中旬まで「しゃくなげまつり」が開催されています。

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室生寺 五重塔

室生寺 奥の院への石段

参拝の最後に訪ねたいのが、五重塔のさらに奥、720もの長い石段を登りきった先に建つ「奥の院」。こちらでは、真言宗の開祖 弘法大師が祀られています。石段の途中には、岩と一体化したような巨大な樹木もあり、悠久の歴史を感じるはず。

注目していただきたいのが足元!!…石段に名前が刻まれているんです。それぞれ寄進した人がいるんですよ。

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室生寺 奥の院への石段

室生寺 奥の院

五重塔の左脇を通りすぎて、一旦下り、急な石段を登り切ると奥之院があります。弘法大師空海を祀る御影堂(みえどう)は大師堂とも言い、板葺き二段屋根の宝形造りで、屋根の頂に据えられた露盤宝珠は優れた工芸品です。各地にある大師堂の中でも最古の堂の一つです。

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室生寺 奥の院

室生寺は、山の斜面に点在した御堂を散策気分で訪ねるのもいいと思います。720段もの石段を登り切った爽快感は、最高です。

四季折々に見せてくれる自然の営みも感動的、是非、一度足を運んでいただきたい場所です。

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室生寺

室生寺 利用案内

拝観料:600円
駐車場:600円
所在地:奈良県宇陀市室生78

管理人の独り言

奈良観光をすると奈良県は日本の古代史にとって大変重要な地域だって事がわかります。

旧石器時代:紀元前14000年頃
縄文時代:前14000年頃 – 前10世紀
弥生時代:前4世紀 – 後3世紀中頃
古墳時代:3世紀中頃 – 7世紀頃
飛鳥時代:592年 – 710年
奈良時代:710年 – 794年
平安時代:794年 – 1185年

神武天皇が宮崎の日向より、東征軍を進め、各地を鎮圧従えて、6年の歳月をかけた東征の末、初代天皇として即位して橿原の地に大和朝廷を打ち立てたのが、弥生時代の終わり頃です。

当時の日本は、神様と密接につながっていまして、身近に神様が存在していた時代でした。そんな神との共存の時代を経て、飛鳥時代に入ると大陸から新たな文化である ”仏教” が伝わるのです。

飛鳥時代からは、神と仏教のツートップ時代の到来です。

そこから…
飛鳥京
藤原京
平城京
…と都は移り、奈良時代へと入って行ったんです。

奈良時代に入って仏教勢力は、さらに力を付け、制御不能状態に陥り、桓武天皇平安京への遷都を決断するのです。

その辺の仏教の話って…本当に面白いんですよ。
是非、知っていただきたい。
詳しくは「仏教 カテゴリーの記事一覧 - 旅cafe」を参照ください。

 

 

 

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