神が降りし日向の国「宮崎」
神話のふるさと「宮崎」の神々所縁の重要地点を訪ねる!
宮崎県は、日本の原点、神々の宿る地、として有名。漠然と宮崎に憧れを持っている方も多いと思います。
神話の国「宮崎」を楽しむための基礎知識を解説いたします。
1.天孫降臨の地「高千穂」
2.都萬神社、西都原古墳群
3.宮崎神宮
4.青島神社
5.鵜戸神宮
…それでは「1.天孫降臨の地 高千穂」から順番に解説してゆきます。
1.天孫降臨の地「高千穂」
神話の国「宮崎」の一番の核心エリアとなります。
神々が地上に降り立った地、天孫降臨の場所、「高千穂」のご案内です。
槵觸神社(くしふるじんじゃ)
有名、メジャーとは言えない神社ですが、古事記、日本の神様、神社を極めたいと考える人は、かならず立寄る、行き着く先、という神社が槵觸神社です。
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
天太玉命(あめのふとたまのみこと)
経津主命(ふつぬしのみこと)
建御雷命(たけみかづちのみこと)
ここは、アマテラスの命を受けてニニギノミコトが降り立った天孫降臨の地です。
境内には数えきれないほどの御神木がそびえたっています。社も時代を感じさせる佇まい。(1694年創建)そもそも山そのものが御神体だった為、長らく本殿を持たなかったんです。
ここから徒歩4分の距離に四皇子峰があります。
四皇子峰
四皇子とは、五瀬命(いつせのみこと)稲飯命(いなひのみこと)三毛入野命(みけいりのみこと)神日本磐余彦命(かむやまといわれびこのみこと)の四皇子で神日本磐余彦命が、後の神武天皇です。
ここは神武天皇の四兄弟が育った場所です。
天孫降臨
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が降り立った地
地上に降り立った神々が高天原の天照大神に遥拝した場所です。荘厳な空気が立ち込めています。
旅行会社のツアーに組み込まれることは少ないと思いますが、個人旅行で高千穂にきたならば、必ず立寄って頂きたい神社が、この槵觸神社です。
槵觸神社 利用案内
拝観料:無し
駐車場:有り(無料)
所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町 大字三田井713
高千穂神社
高千穂神社は、槵觸神社と対になる神社ですので場所も近くセットで訪問されることをお奨めいたします。
御祭神:高千穂皇神(たかちほすめがみ)
高千穂皇神とは…
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめ)
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
鵜鵝草葦不合尊(うがやふきあえずのみこと)・玉依姫命(たまよりひめのみこと)
…の総称です。
十社大明神(じゅっしゃだいみょうじん)
三毛入野命(みけぬのみこと)・鵜目姫命(うのめひめのみこと)など
御神木
秩父杉(樹齢800年)
御利益
縁結び・夫婦円満・諸願成就・農産業・厄祓
高千穂郷八十八社の総杜
約1900年前の垂仁天皇時代に創建されました。高千穂郷八十八社の総社で、神社本殿と所蔵品の鉄造狛犬一対は国の重要文化財に指定されています。
主祭神は高千穂皇神と十社大明神で、特に農産業・厄祓・縁結びの神をして広く信仰を集めています。高千穂皇神は日向三代と配偶神の総称です。十社大明神は三毛入野命をはじめとする10柱を祀っています。
高千穂神社、詳しくは「(記事のリンクは後日アップします)」を参照ください。
利用案内
拝観料:無し
駐車場:有り(無料)
所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037
八大竜王水神社
本来、雨ごい、河川氾濫など水を司る神として崇められてきた八代竜王ですが、近年では勝負事、社会的成功を祈願する方が増えてきていまして、全国各地からスポーツ界で活躍する選手、監督、または会社経営者などの、勝利、成功を願う方々が沢山参拝しています。
参拝者の多くは、玉子やお神酒を献上したり ”竜神祝詞” を奏上しています。
八大竜王水神社は1300年前からあったとされています。
スポーツ選手、著名人の写真が沢山飾られています。
八大之宮
八大之宮は、八大竜王と対になっていまして…
八大竜王は、雄
八大之宮は、雌
…となっています。
八大竜王神社には井戸があり、八大之宮にも井戸がありますが…
八大竜王は、硬水
八大之宮は、軟水
…となっています。
八大竜王水神社・八大之宮
利用案内
拝観料:無し
駐車場:有り(無料)
所在地:八大竜王 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸6521
所在地:八大之宮 宮崎県西臼杵郡高千穂町
荒立神社(あらたてじんじゃ)
芸能と縁結びにご利益があるとされる神社
御祭神
猿田彦命(さるたひこのみこと)
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
御利益
夫婦円満、縁結び、所願成就、
猿田彦命は交通安全、教育の神
天鈿女命は歌や舞、芸能の神として有名
瓊々杵尊(ににぎのみこと)が天照大神の命を受けてこの国に降臨される途中で天孫一行を道案内をされた猿田彦命(さるたひこのみこと)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)が結婚して住まわれた地と伝えられ、切り出したばかりの荒木を利用して急いで宮居を造ったため、荒立宮と名付けられたといわれています。
このような言い伝えから縁結びに、ご利益があるとされています。
モデルや俳優をはじめとするたくさんの芸能人が訪れ、「芸能の神様」としてこの数年知名度が急上昇中の荒立神社。芸能のほかにも健康や恋愛など、「7つ」の願いが叶うとされています。
芸能人がお忍びで通うという情報が神社好き女子の間で話題になり、「高千穂で必ず訪れるべき神社」に昇格した感のある同社は旅のお土産話としてもぜひ行っておきたいところです。
心をこめて7回打つと願いが叶うと言われている七福徳寿板木(しちふくとくじゅばんぎ)。7回しかチャンスがないと思うと、ちょっと緊張します。木槌を打ち付ける「コーン」という音が響き渡ると、空気がとても清々しく感じられます。
利用案内
拝観料:無し
駐車場:有り(無料)
所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井667
天岩戸神社
天照大神が弟・スサノオノミコトの悪ふざけに激怒しお隠れになったとされる洞窟が、天岩戸(あまのいわと)神社のご神域。
天岩戸神社の洞窟は本殿の裏手にあたるご神域のため、普通に参拝しても立ち入ることはできません。ただし、社務所で申し込めば、このご神域を神職さんのお話とともに案内してもらえます。ご神域を目の当たりにしたときの感動は格別。撮影禁止区域なので、ぜひ心と身体で感じてみてください。
岩戸川をはさんで西本宮と東本宮が鎮座し、両社とも、天照大神を御祭神として御祀りしております。 川上には八百萬の神々がお集まりになり、御相談をされた天安河原があります。
天安河原(あまのやすがわら)
天照大神が洞窟から出てきてくれないと太陽が出ずに飢饉になってしまうため、八百万の神様が集まって出てこさせる方法を相談したとされるのが、天安河原。天岩戸神社のさらに奥地、徒歩5分の位置にあります。
”石を積むと願いが叶う” とされており、いたるところに石が重ねてあります。ご参拝の際には、どうぞ先人の願いの石を蹴落とさないよう、注意して歩いてください。
周辺の石は誰かの願いがこめられているものである可能性が高いので、自分のお願いごとをする石は、神社へ向かう前に準備してから参拝することをおすすめします。
利用案内
拝観料:無し
駐車場:有り(無料)
所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸1073番地1
2.都萬神社、西都原古墳群
都萬神社(つまじんじゃ)
ご祭神は、木花開耶姫命 (コノハナサクヤヒメノミコト)。コノハナサクヤビメは、天孫降臨された瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)のお后です。
地元では「妻萬様(さいまんさま)」と呼ばれ、お産の神、縁結びの神としてあがめられています。3人の皇子を育てるのにお乳の代わりに甘酒を与えたという伝承から日本清酒発祥の地の碑も建てられています。
というように、宮崎県の神社は、神(ニニギ)が地上に降り立った ”天孫降臨” から、初代天皇の神武天皇までの出来事を祀った神社が多く点在しています。
西都原古墳群(さいとばる古墳群)
西都原古墳群の最大の魅力は、地上のロマンと地下の真実の共存にある。地上のロマンとは天孫降臨にはじまる神話で、地下の真実とは古墳だ。
西都原台地には、南北4.2キロ、東西2.6キロにわたって300基以上の古墳が点在する。台地の上に立つと、さまざまな形の古墳を一望できる。このような楽しみ方ができる古墳群は全国でも珍しいという。古墳の規模も形も、それぞれに特徴があり、中には内部の様子が見学できる古墳もある。
古墳は一見すると、ただの“小高い丘”に過ぎない。しかし実際には、1700年前~1400年前に亡くなった人々の墓。地元の人々の間では、幼いころから古墳を守るための言い伝えが受け継がれ、そのためか盗掘も少なかったという。
地元に愛され、守り継がれてきた “日本一の古墳群” を、見て、触れることで、古代に生きた人々の生活に思いをはせてほしい。
西都原考古博物館
西都原古墳群を旅するなら、西都原考古博物館は外せない。西都原台地一帯は古墳に囲まれ、まるで “フィールドミュージアム”。
…しかも入場は無料。
3階からは、「男狭穂塚:おさほづか」と「女狭穂塚:めさほづか」が望める。(男狭穂塚と女狭穂塚は宮内庁の陵墓参考地であり、宮内庁管理のため、全ての謎は解明されないかもしれない。「むしろ真実が明らかにならないほうが、ロマンがかき立てられていいかもしれない」)
利用案内
都萬神社
拝観料:無料
駐車場:有り(無料)
所在地:宮崎県西都市大字妻1
西都原古墳群
入場料:無料
駐車場:有り(無料)
所在地:宮崎県西都市大字三宅5670
3.宮崎神宮
宮崎市街地の中心部から少し北に行ったところに、深い木立に包まれて宮崎神宮が鎮座しています。初代天皇である神武天皇を祭神として祀り、「神武さま」と呼ばれて宮崎の人々の篤い信仰を集める神社です。
初詣や例祭、流鏑馬などのときには大勢の参拝者で賑わいますが、普段の境内は凛として静かな空気に満たされています。宮崎の人たちの “心の拠り所” と言ってもいい「宮崎神宮」です。
神武天皇を古事記の有名どころのポイントで説明すると…
・天照大神(皇室の祖先神であり、最高神)
・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト:天孫降臨された天照の孫)
・彦火火出見尊(「海幸彦・山幸彦」のお話しの山幸彦でニニギノミコトの子)
・日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(彦火火出見尊の子)
上記4柱の神と神武天皇との関り…
・天照大神の来孫(5代)
・瓊瓊杵尊のひ孫
・彦火火出見尊の孫
・日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊の子
…が神武天皇になります。
ご系譜
天照大御神ー天忍穂耳尊ー彦火瓊々杵尊ー彦火火出見尊ー鵜鷀草葺不合尊ー神武天皇
宮崎神宮、詳しくは「(記事のリンクは後日アップします)」を参照ください。
利用案内
拝観料:無料
駐車場:有り(無料)
所在地:宮崎県宮崎市神宮2-4-1
4.青島神社
南国宮崎を象徴する観光名所としてまず名が挙がるのが「青島」です。これほどの知名度を誇るのは、亜熱帯の木々が茂る景観の美しさに加えて、島に鎮座する青島神社の御利益によるところが大きいのでしょう。
青島神社はこの地にまつわる伝承によって良縁成就と夫婦和合の御利益で人々の信仰を集めてきました。今では女子旅定番のパワースポット!南国ムード溢れる青島神社で、大切なパートナーとの絆を祈願しましょう!
御祭神は…
彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
…となります。
彦火火出見命は、古事記「海幸彦・山幸彦」のお話しの山幸彦の事です。
山幸彦は、竜宮城で豊玉姫を見初めて結婚をします。
豊玉姫は懐妊し、現在の鵜戸神社の境内で出産。
生まれた子供が、日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)で、神武天皇の父になります。
青島神社、詳しくは「(記事のリンクは後日アップします)」を参照ください。
利用案内
拝観料:無料
駐車場:1日500円
所在地:宮崎県宮崎市青島2丁目
5.鵜戸神宮
日南海岸国定公園の景色の美しい海岸線沿い、日向灘に面した神秘的な洞窟の中に、あざやかな朱塗りの本殿が鎮座する「鵜戸神宮」。昔から、「鵜戸さん」と呼ばれ、夫婦円満、安産祈願の御利益があると親しまれています。広い境内には、日向神話を彷彿とさせる見所がたくさんあります。
御祭神は、日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)になります。
どういう神様かといいますと、日本の初代天皇である神武天皇のお父さんです。
鵜戸神宮、詳しくは「(記事のリンクは後日アップします)」を参照ください。
利用案内
拝観料:無料
駐車場:有り(無料)
所在地:宮崎県日南市大字宮浦3232
管理人の独り言
古事記、神社、日本の神々に興味を持った方は、必ず訪れる、天孫降臨の地 ”高千穂” です。
しかし、メジャーな観光地の神社仏閣と比べると社殿、境内など明らかに見劣りするし、交通の便も悪い。
こんな場所に、なぜ著名なスポーツ選手、経営者、芸能人が訪れるかを考えていただきたい。
実際に神話の国「宮崎」…神々が地上に降りた地「高千穂」にご自身で訪問して、その意味を体験していただきたいと考えます。