旅cafe

旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。…当ブログ記事は転載OK…リンクを貼っていただけるなら遠慮なくお好きにお使いください。

鬼の洗濯板に囲まれた神聖なる神社 青島神社

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海彦、山彦の神話の舞台となった神話のふるさと
青島神社

昼なお暗く、杉の巨木が森閑なる静寂を醸し出すような伝統的な日本の神社の雰囲気は、青島神社にはありません。

南国情緒を醸し出す北半球最大の亜熱帯植物群落には、最高樹齢350年のビロウ樹が生い茂り。

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神社の境内は、周囲1.5キロの島になっていて弥生橋で結ばれており、島の回りは ”鬼の洗濯板” と言われる岩礁帯に囲まれています。

まさに自然が作った奇跡!

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御祭神
彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)

青島神社を訪問する前に古事記の「海彦、山彦」の物語を知らなければなりません。

海彦、山彦
皇室の祖先神であるアマテラスの命を受けて、孫である瓊瓊杵尊ニニギノミコト)が地上界を統制すべく高天の原から降りてきました。(「天孫降臨」)

そしてニニギノミコトは、木花咲耶姫コノハナサクヤヒメ)を娶ります。

で、…生まれた子供が海彦、山彦

 

兄・海彦は海で魚を獲り
弟・山彦は山で獣を獲る

ある日、山彦が兄にお互い道具を交換して獲物を捕ろうと持ちかけます。…しかし山彦は一匹の魚も釣れずに兄の大事な釣り針を無くしてしまいました。

山彦は自分の剣を溶かして500個もの釣り針を作るも兄・海彦は許してくれません。困り果てた山彦が浜で泣き悲しんでいると潮の神様が現れます。

「海の神・ワタツミの宮に行けば、良い方法を教えてくれるだろう」

そして竹で小さな籠船を作って山彦を乗せて海へと送りだしてくれました。…籠船に乗って潮の道をゆらゆらと行くと、やがてたどり着いた国はたいそう美しいところでした。

山彦は愉快な日々を過ごします。海の神の娘・トヨタマヒメノミコト(豊玉姫命)を妻に迎え、気が付いたらすでに3年が経っていました。

しかしあるひここへ来た理由を思いだします。その話を聞いた海の神・ワタツミは山彦のために全ての魚を集め釣り針を探してくれました。

その上、兄に釣り針を返す時に唱える呪文も教えてくれたのです。日向に戻った山彦が言われたとおりに呪文を唱えると、それから海幸彦の竿にはすっかり魚がかからなくなり、暮らしにも困るようになりました。

とうとう兄・海彦は山彦の元へ行き、頭を地にこすりつけて…「これからは昼も夜もそなたのためにお遣い申そう…」と誓ったそうだとさ。

めでたし、めでたし…お・わ・り。

 

この山彦が青島神社ご祭神の「彦火火出見命」そのお妃の「豊玉姫命」となりました。で、…このお二人の孫が初代天皇神武天皇になります。(詳しくは、「古事記 終 第4回 古事記の正体とは - 旅cafe」を参照)

青島神社 境内案内

縁結びを始め 、あらゆる和合をもたらす神様として信仰の篤い火々出見命(ひこほほでみのみこと)と その御后豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を御祀り申上げた青島神社。古例に依る神ひなの御守を一般に授与しております。

古くは安永年間の記録にも、神ひなの事が載っていて、今日でも別名夫婦びな又は願かけびなと申し、結縁、安産、病気平癒家内安全、海上交通安全の願いをかなえる神様です。

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鬼の洗濯板
青島をとりまく波状岩は、「鬼の洗濯板」と呼ばれています。
中新世後期(約700万年前位)に海中で出来た水成岩(固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層)が隆起し、長い間に波に洗われ、固い砂岩層だけが板のように積み重なって見えるようになりました。青島から南の巾着島までの約8kmの海岸線に見られます。潮が引くと磯遊びが楽しめます。

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本殿入口
海岸沿いの赤い鳥居をくぐってチョット歩くと海岸から本殿に向かう入口があります。海岸からそのまま社殿に入れるなんて青島神社以外にあるんでしょうかね。

特徴的な狛犬が出迎えてくれます。

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神門・拝殿
どちらも朱色鮮やかな南国を感じさせる木々に囲まれた神門・拝殿です。
なんか竜宮城っぽい感じ。山彦が三年いた海の中の竜宮城もこんな感じだったかも…(笑)

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元宮
常若の霊木ビロウ樹にかこまれるように鎮座する元宮は、ちょうど青島の中心、中央に位置していまして、元々宮があった所です。

昔はこちらで祭祀が行われていました。古代祭祀に使われたとされる勾玉・土器・獣骨・貝殻等が多数出土しています。

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南国情緒を感じさせる参道・元宮

青島神社 基本情報
拝観料:無し
駐車場:1日500円
住 所:宮崎県宮崎市青島2丁目
アクセス:JR日南線青島駅下車徒歩約10分。青島駅から青島神社(島内)までは約800mです。青島参道から青島神社(島内)までは車は通れません。

門前町の商店街、お土産屋さんは、期待しない方がいいでしょう。でもお宮の中は、結構楽しい。土産物じゃないけど楽しめますよ。

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管理人の独り言

青島神社は、海彦、山彦物語の神社という事でアトラクション的な神事を体験できる場所が何か所かあります。

掃守(かもん)神事
賽物(賽銭・供物)や持物(硬貨、お札など)を神水で清め、箒で払うことにより禊となり、心身健全・金運財運発展の祈願に。

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賽(さい)の目神事
大きなサイコロの各面に書かれた縁(縁結び・家内安全)・学(学業成就・生業繁栄)・厄(厄除け・災難除け)・交(交通安全・旅行安全)・身(心身健全・病気平癒)・金(商売繁盛・開運招福)の文字。今の自分にとって、何が一番大事かを占えるそうです。

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続いて紹介するのは、“恋の三神事” とも言われる3つの神事。
何といっても青島神社”縁結びの神様” ですからね。

 

恋の神事その1 海積の祓(わだつみのはらい)
ご神門前の真水の井戸「玉の井」に願い符を浮かべ、水に溶かして願いを叶える。願い符の初穂料は1枚100円。人形の願い符に名前と願いを書き、ふっと息を吹きかける。続いて御神水器(ごしんすいき)に浮かべたら、隣にある龍の口から流れ出る「玉の井」の水を手に取り、浮かべた願い符にかける。

静かに底へと沈んでいく願い符。これで願いが成就。

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恋の神事その2 産霊紙縒(むすびこより)
本殿の右奥に祀られた元宮で行います。“万物の始まりは結びの力から生じる”という日本古来の考えに基づいた神事。実際、江戸時代には好きな相手を想いながら神社の神木などに紙縒を結ぶ風習があったそうです。同様に夫婦ビロウに願掛けの紙縒を結びます。紙縒は願いに合わせて全5色。ピンクは良縁・夫婦円満、紫は心身健全、緑は生業成就、黄色は商売繁盛、白はその他の心願成就。初穂料は紙縒1本100円。

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恋の神事その3 天の平瓮投げ(あめのひらかなげ)
こちらも元宮で行います。古くから吉凶を占う神事に用いられた土器のお皿・平瓮(ひらか)を、元宮の背後にある祭壇「磐境(いわさか)」に向かって投げます。平瓮が磐境に入れば心願成就、割れれば開運厄除となります。初穂料は天の平瓮1枚200円。

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恋の三神事だけでは不安な方は、縁結びのご利益いっぱいのお守りも買って帰りましょう。

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参考サイト:「日本国内おすすめの観光・グルメ・体験アクティビティ│ぐるたび

 

 

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