
碧に輝く神秘の湖
摩周湖
吸い込まれるような深い碧色、静寂の湖面は神秘的で訪れる者の心を奪い、”摩周ブルー” と畏怖の念を込めて呼ばれています。この青に魅せられた人は、北海道に訪れると何度でも足を向けてしまいます。
しかし、摩周湖は、皆さんもご存知の通り、もう一つの顔があります。
そう… ”霧の摩周湖”…。
1966年に発売された布施明の「霧の摩周湖」がヒットするまでは、ほとんど知られていないマイナーな湖でしたが、この歌がきっかけで、「摩周湖=霧」 「神秘の湖」というイメージが定着したといわれています。
しかしその名の通り、霧が多いのが摩周湖なんです。摩周湖は1年に100日以上霧に包まれます。

摩周湖の観光シーズンは5月から10月の半年間のうち…
・湖が1日中見えるのは100日
・時々しか見えない日は50日
・まったく見えない日は25日
…さらに、6月から7月にかけて霧が特に多く発生します。
夏に摩周湖を訪れるとしたら、湖面が見えるかどうかは五分五分、といったところです。
摩周湖 霧の種類
摩周湖の霧は種類がありまして…
・放射霧(湖面から立ち昇る)
・滑昇霧(摩周湖周辺の山も霧で覆われる)
・移入霧(海から湖に入り込む)
・滝 霧(霧が白い滝のように一気に流れ込む)
…の4種類。
中でも、滝霧は圧巻です。
摩周湖を囲む崖から、霧が白い滝のように一気に流れ込む、夏に数回だけしか見られない“幻の現象”です。
この霧は、東北の三陸沖から500kmの距離を北上し、釧路湿原や広い牧場を飲み込みながら、摩周湖にまで達します。この幻想的な光景は、2011年7月にNHKスペシャルで放送され、話題を呼びました。

摩周湖 地形
神秘の湖「摩周湖」は、北海道の道東地区、弟子屈(てしかが)町にあるカルデラ湖。カルデラというのは、火山噴火で地下に溜まった大量のマグマが噴き出し、空洞となったマグマ溜まりが陥没することによってできる大きな鍋状の窪地の地形のことです。
そして、その窪地に水が溜まったのが、カルデラ湖。近くにある屈斜路湖、阿寒湖もカルデラ湖ですので、阿寒国立公園内には3つもあることになります。
摩周湖の水深は、なんと211.5m!平均水深も138mあります。
周囲にそびえる断崖は、そのまま一気に落ち込み水深を深めていく、そんな感じなのでしょう。

そして湖面中央付近にポツンと浮かぶのがカムイシュ島。
これはじつは230mもの高さの火山の頂上だけが顔を出している状態なのです。まるで巨大なタワーのような急傾斜の山がこの水中にあるなんて驚きです。(上記画像の真ん中、小さくポツンと…わかりましたかね…笑)

摩周湖に浮かぶ唯一の島、摩周湖のえくぼと言われているのがカムイシュ島(中島)です。 カムイシュとはアイヌ語で「神となった老婆」という意味です。
『コタンの強い首長が戦死してしまい、その首長の母が孫を抱いて闇にまぎれて逃げたそうです。しかし山野をさまよっているうちに命よりも大切な孫を見失ってしまい、行く日も探し続けて摩周湖のほとりまで来て、カムイヌプリ(摩周岳・神の山)に休むことを願い出ました。湖の中ほどで休むうちに老婆は悲しみと疲労で島になってしまいました。』この島がカムイシュ島です。

でも、これだけではありません。まだまだ摩周湖には、たくさんの神秘や不思議があるのです。
摩周湖 展望台
摩周湖に展望台は…
・摩周第一展望台(標高550m)
・摩周第三展望台(標高670m)
・裏摩周展望台(標高580m)
…と3ヵ所あります。
摩周湖第二展望台は?…と疑問符?が浮かんだ方もいると思います。
回答します。
Googleマップで検索すると「幻の摩周湖第二展望台」と表示されます。(第一と第三の中間あたり)…調べて見たら、現在は使われなくなって閉鎖となっているようです。
実は、かつては第一と第三が細い道で結ばれており、その間に第二展望台と呼ばれる所があったのです。撮影の好ポイントとなっていたのですが、なにぶんカルデラ壁の上、危険も多く次第に使われなくなったとの事です。
それでは、摩周第一展望台から解説してゆきます。
摩周第一展望台
一番メジャーな展望台がこちらで…
・レストハウス
・お土産屋さん
・トイレ
・駐車場
…と充実施設が揃っています。
でも観光バスも入ってくる大駐車場を抱えていまして、人が多いので神秘的感が削がれていまして、管理人としては???…かな…。
それと駐車場は有料で500円かかります。(※駐車券は2日間有効で硫黄山駐車場も利用することが出来ます)

摩周第三展望台
管理人は…
・標高が一番高いのが嬉しい
・湖にせり出すように展望台が設けられているため、迫力も満点
・駐車場が無料
…以上3点を理由として摩周第三展望台をお奨めいたします。
更にカムイシュ島を眼下にすることもあって、朝夕に訪れれば、神秘的な摩周湖に出会うことが可能です。
問題も何点か…
・お手洗いが無い
・お土産屋さんも無い
…このへんを我慢すれば、観光バスも来ないから人が少なく、自然の神秘を感じることが出来る、見晴抜群の素晴らしい展望台と考えます。

道路沿いに無料駐車場があって、そこから展望台に上がって行く感じでしょうか
摩周第三展望台では摩周湖の景色だけでは終わりません。
摩周カルデラの外輪山で一番高い位置から、日本一の屈斜路カルデラの景色を一望することができるのです。
摩周湖を背にして見渡すと、そこには硫黄山や藻琴山、川湯温泉に、カルデラ湖としては日本最大の屈斜路湖など、日本一の屈斜路カルデラが広がっています。少し視線を下げれば一帯にはダケカンバなどの高山性の樹木が生育しています。
まさに森と湖と火山という阿寒摩周国立公園ならではの風景を第三展望台から望むことができます。摩周湖がどんなに美しく目を奪われてしまっても、摩周第三展望に行ったら、忘れずにこの屈斜路カルデラの景色もぜひ見てみてください。

裏摩周展望台
裏摩周展望台は摩周湖北東部、北海道道150号の終点にあるビュースポット。阿寒摩周国立公園内に位置し、標高約580mの摩周湖の外輪山の上に建ちます。
表摩周と考えられるメジャーなビュースポットの摩周第一展望台と摩周第三展望台は湖を挟んで反対側にあり、裏摩周展望台だけが清里町です。
摩周岳を左手に、カムイシュ島を右手に眺めることができます。
敷地内には…
・展望台
・売店
・休憩スペース
・トイレ
・駐車場(無料)
…が建ちます。
裏摩周展望台入口ゲートは、11月~4月下旬まで冬季閉鎖されます。


摩周湖は単なる水たまり
摩周湖の魅力は、霧とともに、その透明度にあります。ロシアのバイカル湖に続き、世界で2番目に透明度が高い湖なんです。
湖に注ぎ込む川もなければ、湖から出ていく川もない「閉鎖湖」で、生活排水や不純物が運び込まれることがありません。ゆえに、プランクトンや粘土などの浮遊物が極めて少ないので、透明度が高いのです。
では、川の流出入がないのに、1000年もの間、水位が変わらないのはなぜなのでしょう。摩周湖の水源のほとんどは雨です。雨で増加した水は、自らの水圧で地下にしみて地下水となり、それが湧き出してまた、湖へと流れ込んでいるのです。降水量などから計算すると、摩周湖から地下へしみ込む水の量は、1秒あたり約0.7トン。それらは3~5ヶ月をかけて地下を通り、湖へとわき出しています。
一説によると、湖には100年分の雨水がたまっているともいわれています。自然に存在する水としては限りなく純粋に近い水が、美しい摩周ブルーを作り出しているのです。
ちなみに、摩周湖は川の流出入がないので、国土交通省が管理する「湖」ではありません。また、湖には樹木が生えていないので、農林水産省の管轄でもありません。
法律的にいうと、単なる「水たまり」という扱いです。現在では所有省庁のない無登記のまま、国が管理しています。

管理人の独り言
摩周湖まで行くのなら、摩周湖だけを見て帰ってくるのはもったいなすぎ。摩周湖の位置する阿寒摩周国立公園には、他にも見所が満載です。
後日、紹介したいと思います。
お楽しみに…(笑)
最後に摩周湖では…
・未婚者が、霧のかからない晴れた摩周湖を見ると、婚期が遅くなる。
・カップルで摩周湖を訪れて、霧で湖面が見えなければ、関係が長く続く。
・お金持ちの人には湖面は霧に閉ざされ、貧乏な人が訪れると湖面は晴れる。
・晴れた摩周湖を見ると、出世できない。
…と言われています。
信憑性のほどは保証できません…(笑)
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