
三峯神社は、埼玉県秩父市三峰にある神社。旧社格は県社で、現在は神社本庁の別表神社。秩父神社・宝登山神社とともに秩父三社の一社。拝殿の手前には珍しい三ツ鳥居がある。狼を守護神とし、狛犬の代わりに神社各所に狼の像が鎮座している。
関東屈指の古社 秩父「三峯神社」
御祭神
伊邪那岐命(イザナギノミコト)
伊邪那美命(イザナミノミコト)
イザナギ、イザナミは、日本列島をお作りになり、御皇室の祖先神である天照大御神を生み出した神様です。
アマテラスを生み出したって事は、神中の神…超特別な存在の神様なんです。
その割にイザナギ、イザナミを祀る神社って多くはありません。
管理人が考えるに…”あまりにも特別過ぎて畏れ多い” …って事じゃなかったんじゃないかと思いますね。
それほど特別な神様、イザナギ、イザナミが三峯神社(みつみねじんじゃ)に祀られているんです。
そんなイザナギ、イザナミについて書いた記事です。
「古事記 第1回 世界と人間の誕生 - 旅cafe」
…参考まで。

三峯神社 由緒
三峯神社は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の伝説が残されている神社です。
宝登山神社、秩父神社とともに秩父三社と呼ばれていまして、この三社ともに日本武尊の東国征伐に由来する言い伝えが残されています。
ヤマトタケルは、第12代天皇の景行天皇(けいこうてんのう)の皇子で第13代天皇になるはずだった人物で東方征伐の帰りに非業の死を遂げる、悲運の英雄とされています。
三峯神社の由緒は、景行天皇が、国を平和になさろうと、皇子日本武尊を東国に遣わされた折、尊は甲斐国(山梨)から上野国(群馬)を経て、碓氷峠に向われる途中、三峯に登られました。
尊は当地の山川が清く美しい様子をご覧になり、伊邪那岐命(イザナギノミコト)
伊邪那美命(イザナミノミコト)のお宮を造営し二神をお祀りになり、この国が永遠に平和であることを祈られました。これが三峯神社の創まりです。
つまり、日本、古代の英雄であるヤマトタケルが約1,900年前に、三峯山に立寄って創建されたのが三峯神社なんです。

第12代景行天皇皇子で、第14代仲哀天皇の父にあたる。熊襲征討・東国征討を行ったとされる日本古代史上の伝説的英雄。
日本武尊について…
日本武尊について簡単に触れておきます。
ヤマトタケルは、第12代天皇の景行天皇(けいこうてんのう)の皇子として生まれました。…また第14代仲哀天皇の父になります。
景行天皇は、息子である ”軍神ヤマトタケル” に「西国を平らげて来なさい」と命じます。命を受けてヤマトタケルは九州地方、西国征伐に向かいます。艱難辛苦の末、西国を平らげ、都へと戻ったヤマトタケルでしたが休む暇もなく、今度は東国への出征を命じられます。
ヤマトタケルは大変な目に遭いながらも、なんとか東国を平らげて名古屋まで戻ってきました。そして尾張の宮簀媛(ミヤズヒメ)と結婚したんですが、その時「伊吹山(滋賀県)に荒ぶる神がもう一人いる」という情報が入るんです。
これは行かなきゃいけません。
でも、その時に何故か、護身の呪力を持った草薙剣を妻に預けて出かけちゃうんです。そしてヤマトタケルは、帰らぬ人になてしまいました。
皇子という立場にありながら、都に留まる事は殆どなく、各地で戦に明け暮れる事となった英雄、ヤマトタケルは不遇の死を遂げながらも今なお多くの信仰を集め続けています。
当時の大和朝廷は天皇制が確立していたといっても、まだまだ不安定で各地に紛争を抱えていたという事ですね。
この東国遠征の途中にヤマトタケルが立寄ったのが秩父だったんです。

月岡芳年画 日本武尊 川上梟帥 月岡芳年画「芳年武者无類」。『日本書紀』に、397年に日本武尊が熊襲の首長である川上梟帥(古事記では熊曾建)を討ったとある
三峯神社の白いお守り『白い氣守り(きまもり)』
…ご存知ですか。
三峯神社で配られていた白いお守りは、『白い氣守り(きまもり)』と言われています。この白い氣守りの『白』は、神聖な色とされ、“穢れのない”という意味を持ちます。
白は、『再生』や、『誕生』など新しいスタートの色でもあることから、月初めの朔日(1日)にのみ、白い氣守りをお祓い・祈念の上、頒布しているようです。
頒布される白い氣守りの値段は2000円。
この白い氣守りの中には、三峯神社のご神木が入っていて、神社によると『ご神木を身に着けて三峰山の神気や霊気を感じ、活力のある毎日を送ってもらいたい』とあります。

この白い氣守り、フィギュアスケートの浅田真央さんが持っている事でも話題となりました。浅田真央選手の姉・舞さんが「妹の分も」と買われたことから人気に火が付きました。
白いお守りは桐の箱に入っていまして…毎月1日しか販売してません…白いお守り目当てで毎月1日の道路は大渋滞…整理券も出されます。
ここまで説明しておいて…
「何だよそれ!」
…って言われそうなんですけど、”現在は配られて(販売)おりません。”
実はあまりにもの人気に神社側も近隣に迷惑がかかるという事で2018年6月1日より販売中止に踏み切りました。

三峯神社の神主さんに
白い氣守が復活するか聞いてみた…
神主さんいわく、あくまで今は「休止」ということで、復活はするとのことでした。
今の交通状況が改善されればすぐに復活するそうです。
ただ、三峯神社は山の奥深くにあるため、交通状況が改善される見通しについてはまだなんとも言えないとのこと。
頒布休止後に
白い氣守りを手に入れる方法はあるのか?
どうしても白い氣守がほしいという方は、メルカリやヤフオクで手に入ります。
ただ、通常は2000円で頒布されていた氣守ですが、ヤフオクやメルカリでは1万5000円~2万ほどになっています。
三峯神社の神主さんにお守りをヤフオクやメルカリで買っても効果あるのか聞いてみた…
「ヤフオクやメルカリで買っても良いのでしょうか?」
…と訪ねたところ、
「意味がないと思いますね」
即答でした・・・・はい。(ばち当たりですよ…笑)
再開を願いましょう…
とは言っても他の色のお守りは、本日でも購入できますのでご心配なく…ご利益は変わらないと思いますよ。

突如現れた「龍神様」
2012年の辰年、拝殿手前左側の石畳に突如「龍神様」が浮き上がってきたそうです。
赤い目で、全長が50cm程度。
そのままだとわかりづらいので、置かれている水桶の水を少しかけると、はっきりと龍の顔だとわかります。

赤い目がわかるでしょうか…
龍神様を見ることができると、縁起がいいとされています。

三峯神社とジブリ映画「もののけ姫」
神使(しんし)オオカミ
実は、昔、この地にはオオカミが生息していたようで、日本武尊が東方征伐の途中でこの地に立寄った時に道案内をしたのがオオカミだったんです。
ですから三峯神社の『狛犬(こまいぬ)』もオオカミです。
三峯神社の信仰はオオカミです。
ジブリ映画「もののけ姫」にでてくる白い犬神モロのモデルでも有名です。

すごく大きい山犬で5メートルは優に超える。宮崎駿によれば、昔の生き物そのものが今より大きかったというが、これは確かに事実であり、犬の仲間にもかなり巨大な存在達がいた(古代の熊など、犬にもどこか似ているがより巨大な生物達も他にいた)。
三峯神社 境内案内
旧大滝村、埼玉県秩父市三峰にある三峯神社は奥秩父三峰山山頂、標高1102mに鎮座しています。秩父三大神社のひとつとして数えられ、ヤマトタケル伝説やお犬様信仰など伝説が数多く残っています。

①本殿、②拝殿、③社務所、④興雲閣、⑤祖霊社、⑥国立常神社、⑦摂末社、⑧神楽殿、⑨小教院、⑩報徳殿、⑪鐘楼、⑫お仮屋神社、⑬えんむすびの木、⑭日本武尊銅像、⑮大山倍達の碑、⑯遥拝殿、⑰随身門、⑱秩父宮記念三峯山博物館、⑲三峯神領民家、⑳三峯神社奥宮、㉑三峰駐車場
④興雲閣 Mitsuminejinja kounkaku
興雲閣は、三峯神社の宿坊です。…宿坊と言っても鉄筋コンクリート作りのビジネスホテル的な外観です。
宿坊ですが夕食には、アユの塩焼き、お刺身、豚肉胡麻しゃぶ、お酒まで付いてくるので普通の観光ホテルと考えてもいいかも知れません。
廊下にはビールの自販機もありますのでご安心を…(何を安心するんだ…笑)。
早朝の三峯神社境内の散策は気持ちいいですよ。
海抜1,100mならではの爽やかな空気を満喫してください。(ここはいいですよ…管理人は一度泊まってみたいと思っています…笑)
利用案内
一泊二日:12,250円(夕食・朝食付き)
素泊まり:6,750円
日帰り入浴:600円

⑦摂社末社
境内の中に小さい神社があります。全部で23社あり、諏訪神社、大山神社のようによく知られているものもあります。いずれも三峯神社にゆかりの深い神様を奉ったものです。


『月讀神社(月夜見命)』・『猿田彦神社(猿田彦命・天宇受賣命)』・『塞神社(八衢彦神・八衢姫神・久那斗神)』・『鎮火神社(火産靈命・水速女命・埴山姫命)』・『厳島神社(市杵嶋姫命)』・『杵築神社(大国主命・事代主命)』・『琴平神社(大物主命・崇徳天皇)』・『屋船神社(屋船豐受姫命)』・『稲荷神社(宇迦御靈命)』・『浅間神社(木花開耶姫命)』・『菅原神社(菅原道眞)』・『諏訪神社(武御名方命)』・『金鑽神社(天照皇大御神・素盞嗚神・日本武命)』・『安房神社(天太玉神)』・『御井神社(水速女命)』・『祓戸神社(瀬織津姫命・速開都姫命・氣吹戸主命・速佐須良姫命)』

『春日神社(武甕槌命・天兒屋根命・齋主命・比賣神)』・『八幡宮(誉田別命・息長帶姫命・比賣神)』・『秩父神社(八意思兼命・知知夫彦神)』・『大山祇神社(大山祇命)』
とにかく沢山の小さなお社…日本の沢山の神様に出会うことが出来るのが三峯神社なんです。何といっても、ご祭神が神中の神である ”イザナギ・イザナミ” …ですからね。
⑧神楽殿
神様のみ心をお慰め申し上げるためにお神楽の行われる殿舎です。
太々神楽、又は里神楽といわれるお神楽(当神社では氏子滝の沢神楽連奉仕)は日本の神話をもとにした舞劇で、いわゆるお神楽衣装をつけ、面をかぶって笛太鼓に合わせて踊るものです。
三峯の神楽は霧の流れる境内にひびく笛と太鼓の調和よく、その巧妙な撥さばきによって彼の宮本武蔵が二刀流を開眼した(吉川英治著 小説 宮本武蔵)と伝えられるものです。

「宮本武蔵の二刀流の開眼は、実は秩父の三峯神社の神楽(かぐら)の太鼓の撥(ばち)を叩くのを見たことがきっかけ」…吉川英治(よしかわ えいじ)氏の小説『宮本武蔵』に書かれています。
改めて、吉川英治氏の『宮本武蔵』の二天の巻の「撥(ばち)」という一節を読みました。
三峯神社の場面で武蔵は神楽殿で太鼓をたたいている人の手を見ながら…
「・・・ウウム、二刀、二刀、あれも二刀も同じ理だ、撥は二つ、音はひとつ」
…とつぶやきます。
そして、武蔵は「一乗寺下り松の闘い」で多勢の吉岡一門に対して、身一つで当たったとき、いつの間にか右手に大刀を、左手に小刀を持っていたことを思い出します。
普通は両手で一刀を使うのですが、命の危機に直面した時に自然体で二刀を使ったということを考え、むしろ二刀が自然なのではないかと武蔵は考えたわけです。
「無意識でなく、意識あっての働き。しかも、その意識が、無意識のように自由な働き。二刀は、そうしたものでなければならぬ。」
と武蔵は常にその工夫を胸に抱いており…
「自己の信念に、理念を加えて、動かない二刀の原理をつかもうとしていた」
…と考えていたようです。
それを三峯神社の神楽を見て宮本武蔵は…
「二本の撥」
…を通じてぱっと受け取ったという話です。

⑫お仮屋神社
三峯神社にはここかしこに、狛犬像ではなく、オオカミのご神犬像が鎮座していることに気づくでしょう。その所以は、日本武尊が東夷御平定の帰りに、初めて三峯神社に祀られた際、道案内をつとめたのが山犬(オオカミ)だったそう。その忠実さと勇猛さによって、三峯神社のお使い神となったと伝えられています。

ということで、三峯神社のお使い神 “お犬さま” が祀られている「御仮屋神社」にも足を運んでみましょう!
“お犬さま”は、大口真神(おおぐちまかみ)と呼ばれており、現在は絶滅してしまった日本狼が神格化されたもの。家を守護し、火防・盗難除け・諸難除けの神として崇められています。

⑮大山倍達の碑
極真空手の創始者、故大山倍達氏(1923~1994年)は、ここ三峯神社で山篭りの修行を何度も敢行していました。
1989年には神社から感謝状を贈られています。この碑はその後門下生により建てられてものです。
大山倍達はコミックで連載された空手バカ一代の主人公としても有名ですね。(管理人の世代で空手と言ったら ”極真” でした…漫画の影響だね…笑)

⑯遥拝殿
展望台です。山から少し突き出た格好の場所で、目の前には秩父の山々によるパノラマが広がります。

しかしこの場所、単なる展望台ではありません。遥拝殿といい、奥に見える標高1329mの妙法ヶ岳の頂上に鎮座する、奥宮を拝する場所なのです。
しっかり眼を凝らさないと、奥宮をその目に捉えることは困難。見つけることができたら、そのお社に向かって拝しましょう。

⑳三峯神社 奥宮
拝殿へのお参りを終えたら、三峯神社の本丸と言える奥宮に行っていただきたい。(かなり道は厳しいけど…笑)
奥宮への参拝道中は、ほぼ登山になります。山頂までは1時間…一旦三ツ鳥居まで戻り、お土産屋さんやご飯処の先にある林道を進んできます。10分ほど進むと分かれ道が。石造りの鳥居をくぐると、いよいよ奥宮へのお参りの始まりです。

標高1000mほどの石造りの鳥居から1329mへ。奥宮までは1時間弱の道のりです。道中は舗装されている道はありませんので、できれば登山用の靴や装備を準備した方が良いでしょう。
スニーカーでも行けないことはありませんが、ちょっとした石や木の根っこに足を取られるので、万全の準備をしてください。
奥宮の手前には鎖場と呼ばれ、岩の急斜面に鎖が備え付けてあるだけの難所もあるので、手袋もあるとなお良しです。
道中、天空の美しい眺めを堪能しながら登っていきましょう。

難所である鎖場を越えると、急な階段を登った先に奥宮が突然現れます。最重要な場所なので、立派なお社があるのかとイメージしていると、びっくりするかもしれません。
慎ましく無駄がない、素朴という言葉が適当でしょうか。疲れた参拝者を、奥宮が優しく出迎えてくれます。
清々しい空の下、三峯のパワーを体全体で受け取ってください。

三峯神社 利用案内
拝観料:無料
駐車場:510円
所在地:埼玉県秩父市三峰298-1
管理人の独り言
三峯神社と宮本武蔵のかかわりを書きました。その際に吉川英治の小説「宮本武蔵」を紹介しましたけど管理人の好きな作家の一人です。
管理人は、歴史小説、時代小説を読みます…
司馬遼太郎
津本陽
吉川英治
藤沢周平
池波正太郎
隆慶一郎
新田次郎
…なんてところが好きでした。
ふと気になって…
「今はどんな作家が活躍してるんだろう」
「管理人が今まで読んだ小説の現在の評価は?」
…と考え、調べてみました。
時代小説、歴史小説の人気ランキング25選
1位:燃えよ剣(新潮社)司馬遼太郎
2位:竜馬がゆく(文藝春秋)司馬遼太郎
3位:信長死すべし(角川書店)山本兼一
4位:三国志(角川春樹事務所)北方謙三
5位:炎環 (文春文庫)永井路子
6位:村上海賊の娘(新潮文庫)和田竜
7位:翔ぶが如く(文春文庫)司馬遼太郎
8位:橋ものがたり(新潮文庫)藤沢周平
9位:壬生義士伝 (文春文庫)浅田次郎
10位:真田太平記(新潮社)池波正太郎
11位:項羽と劉邦(新潮社)司馬遼太郎
12位:宮本武蔵(新潮社)吉川英治
13位:影武者徳川家康(新潮社)隆慶一郎
14位:利休にたずねよ(PHP研究所)山本兼一
15位:坂の上の雲(文藝春秋)司馬遼太郎
16位:美貌の女帝(文藝春秋)永井路子
17位:風林火山(新潮社)井上靖
18位:関ケ原(新潮社)司馬遼太郎
19位:天と地と(文藝春秋)海音寺潮五郎
20位:新選組血風録(角川書店)司馬遼太郎
21位:新源氏物語(新潮社)田辺聖子
22位:新史 太閤記(新潮社)司馬遼太郎
23位:五稜郭残党伝(集英社)佐々木譲
24位:保科正之の生涯 名君の碑(文藝春秋)中村彰彦
25位:功名が辻(文藝春秋)司馬遼太郎
いやー。
管理人の読んでない本がこんなにあったのかと思いました。(「お!…まだまだ楽しめるじゃん」…って感じです…笑)
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