旅cafe

旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。

山古志の錦鯉

f:id:tabicafe:20200406073635j:plain

長岡の山古志、錦鯉について語ります。

 あの鮮やかな色の錦鯉って池や川などにいる真っ黒な鯉とまったく同じ種類なんです。

実は突然変異で偶然誕生したのが錦鯉だそうです。

元々鯉の原産地は中東の辺りで食用として日本に持ち込まれたとされています。

新潟県長岡市の山古志、小千谷地域周辺では、水田に引く水を雪解けの冷たい地下水を利用してきました。しかし、稲作には冷たい水は適しません。そこで、棚田の一番上の段に「ため池」を作って、いったんそこに水を貯めて、太陽の熱で適温になるのを待ってから田んぼに流し込んでいました。

 

山古志では、この「ため池」で鯉を育てはじめたんです。田植えが終わった水田に稚魚を放しておき、秋に成長した鯉と米の両方を収穫するのがこの地域の伝統的な農業の姿でした。

その食用の鯉が突然変異で色が付きました…これが錦鯉の始まりです。

嘘みたいですけど…本当の話です…信じてください。

 

山古志の錦鯉が全国的に知られるきっかけは、大正3年(1914年)に開催された「東京大正博覧会」に「変わり鯉」として新潟県から出品され、赤と白の色彩から日本の国旗を連想する事から人気を集め大評判!…それ以降、品種改良を重ね、現在の様々な錦鯉の姿になったという事です。現在では山古志を代表する産業に成長しています。

 

■錦鯉が飼える池のある庭付きの家に住んでみたいものですね…(ブログ管理者…笑)