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モハメド・アリ(カシアス・クレイ)伝説

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モハメド・アリカシアス・クレイ
虎ノ門ニュース 百事百論 百田尚樹 最強アリ伝説を語る

アリ…世界タイトル獲得へ
百田尚樹は、アリの試合はほとんど見ているというほどの熱烈なフアンだ…その百田が語るアリ伝説をお届けします。(ここからは全て百田尚樹の言葉…)

アリがジョー・フレージャーと戦った試合、あれは私が中学3年の時、学校を早引きしてテレビを見た。
キンシャサの軌跡、ジョージ・フォアマン戦は浪人中だった。

アリは1960年ローマオリンピックの金メダリスト、ライトヘビー級で金メダルを取ってアメリカに戻った。
メダルに絡んだ伝説がある…ある時アリ(当時カシアス・クレイ)がレストランに入ったら ”黒人お断り” 怒ったアリは、川に金メダルを投げ捨てるという伝説がある。
その後アリは、マルコムX、キング牧師などと交友して黒人差別撲滅運動、公民権運動に身を投じて行った。

ボクシングでは、ヘビー級に革命をもたらした…当時のヘビー級のボクサーは脚を使わない…強いパンチを当て合うスタイル…そこにアリは脚、フットワークを使った…ライト級、ウェルター級のボクサーが使うようなスピードをヘビー級に持ち込んだ。…打たせずに打つ…「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と言われた。

そしてアリは、1964年に世界チャンピオンになのだが…タイトルマッチの相手はソニー・リストン…とてつもなく強い男…当時リストンはヘビー級史上最強のボクサーになると言われていた…前チャンピオンのフロイド・パターソンも天才と言われていたんだが、このパターソンを1ラウンドでOKしている。…フロイド・パターソンがリターンマッチで挑んできたが、これも1RでKOしているというとてつもなく強いのがソニー・リストンだ。

しかもソニー・リストンは元殺人犯、人を殺して刑務所でボクシングを覚えて仮釈放で出てきて顔も怖い…滅茶苦茶怖い…。

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ソニー・リストン

 

ヘビー級史上最強のパンチと言われていた。…アリは記者会見で「お前はのろまな熊だ…お前なんかへでもない」てな暴言を浴びせた…アリは ”ほら吹きクレイ” とも呼ばれている。…でもこの時、リストンの一睨みでアリは沈黙…ビビってしまった…その後もののしり続けるが支離滅裂。

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試合は、恐怖を克服したアリが勝つ…リターンマッチも1RKO…1発で仕留める…だが記者たちは誰も見ていなかった…突然リストンが倒れた…だから幻のパンチと言われた。
実は前の試合でアリは、5Rまで脚を使ってリストンをもてあそんでいた…リターンマッチでも序盤は脚を使ってのらりくらりだろうと誰もが思っていた…油断していたので誰も見ていなかった…ビデオで確認するとリストンの左ジャブにアリの強烈なクロスカウンターが決まっていた。

 

無敵のアリ…無敗のままタイトルを失う

そうやってアリは世界チャンプになってその後は無敵!…だが1967年、ボクサーとしての絶頂期に徴兵でベトナム戦争に駆り出されることになる…だが徴兵を拒否、…アリの言葉「ベトコンは俺の事を黒んぼとは言わない」…「だからベトコンとは戦う気が無い」とアリは徴兵を拒否して禁固5年を言い渡される、当時のボクシングコミッショナーは、世界タイトル、ベルト剥奪…結局、裁判闘争を経て無罪を獲得して復帰するが…この間3年半のブランク…25歳~28歳まで…常識から考えれば致命的…復帰は無理!

しかしアリは「不当に奪われたタイトルを取り戻す」と復帰する…しかし、この時のチャンピオンがジョー・フレージャー…スモーキン・ジョーと称される機関車のような突進力と凶悪な左フックを得意とした。…どんな大男も一撃で倒す左フック…。

 

 

宿敵 ジョー・フレージャー世界ヘビー級タイトル獲得

フレージャーの生い立ちを簡単に…アリは中産階級の生まれに対してフレージャーは極貧…南部の極貧家庭に育って…ここから脱出するにはボクシングしかない…でも時間は掛けられない…オリンピックで金メダルを取ることが早道と決定戦まで行くがジミー・エリスに敗退…1964年東京オリンピックは補欠に回る…しかし、ここで奇跡が…代表のジミー・エリスが指を骨折…フレージャーにチャンスが回ってくる…しかしフレージャーも指を骨折していた…かまわず出場して金メダルを獲得してしまうのだ。

そしてプロ入り…ランキングを上げて行って…「いつかモハメド・アリを倒す」…挑戦者に手が届くところで1967年アリの徴兵事件が起こり、ヘビー級チャンピオンの席が空席、空位になり、チャンピオンを決めるトーナメントを勝ち進み…決勝で対戦したのが…なんと東京オリンピックの因縁があるジミー・エリス…代表決定戦では負けたが…今回はフレージャーが見事KO勝利して世界チャンピオンになる。

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アリ復帰戦…世界タイトル獲得成るか
立ちはだかるは、宿敵 ジョー・フレージャー

そしてジョー・フレージャーは勝ち続ける…そこにアリがカンバック…。
フレージャー無敗、アリ無敗…無敗通しの世界タイトルマッチ…アリは脚を使ってフレージャーを翻弄、早いワンツーをフレージャーの顔面に叩き込み続ける。…いくら打たれてもフレージャーは前進をやめない。フレージャーも凶悪な左フックを打ちまくるも、ことごとくアリにかわされる。

しかしアリも全部はかわし切れない…強烈な左フックがありの顔面をとらえる。…フレージャーの顔は形が変わり、アリも顔面血だらけ…お互い死ぬんじゃないかと思うほどの凄惨な試合になる。

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 そして最終回、15ラウンド、ついにジョー・フレージャーの放った強烈な左フックがアリの顎をまともにとらえ…アリはマットに仰向けに倒れた…「これで試合は終わった」と思ったが…何とアリは立ち上がる…そこにフレージャーがパンチを打ち込む…アリの膝が…ガクンと…しかしアリは耐えてワンツーを打ち込む…強烈な打ち合いの最中、試合終了を告げるゴングが鳴るんです。

二人はその後リング上で自分が勝ちだとアピールをするが…判定はフレージャーの防衛となる。

この時代の判定と今の判定ではレベルが違う…当時は生きるか死ぬか…15ラウンドは人間の生死を分ける限界…打って打って打ちまくってお互いの顔を見たらどれほどのダメージかわかる。…今はロープに追い詰められたらすぐにストップ…昔は倒れるまでストップしなかった。…とことん打ち合った…結局15ラウンドの打ち合いが終わった後のジョー・フレージャーの顔はバスケットボールぐらいに膨れ上がっていた。

決国判定はフレージャー…アリは潔く負けを認めて、アリの初めての敗北であった。

しかしアリは諦めない…「俺はもう一度チャンピオンに返り咲く」という言葉を残して会場を去ったのだ。

しかし回りは、もうアリはフレージャーに勝てないだろうと…皆、口々に言っていた…それほどフレージャーは強かった。

 

 

最強のチャンピオン…
ジョージ・フォアマン現れる

しかし、そのフレージャーが1年後にジョージ・フォアマンという怪物にやられるんです。アリと15ラウンド戦って1度も倒れなかったフレージャーが僅か2Rの間に6回倒されたんです。何度も立ち上がるフレーじゃでしたが…「これじゃフレージャーが壊される」と判断したセコンドがタオルを投げてTKOとなったんです。

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ジョージ・フォアマンVSラリー・ホームズ戦)

その後、アリは一旦ランキングが落ちて、もう一度大変な思いをしてランキングを上げてゆくんです。
まずアリは、ケン・ノートンという強力なボクサーと戦います。

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ノートン一撃でアリの顎を砕く)

アリは判定で敗れるんですが…実は1Rであごの骨を折られていたんです…あごの骨を折りながらも12R戦い抜いたアリ…凄まじい精神力…凄すぎる。
この試合でケン・ノートンは、 ”アリの顎の骨を砕いた男” としていきなり名前を上げた。

そしてケン・ノートンはフォアマンに挑戦するも僅か2Rで3回倒されKO…アリと12R戦い抜いた男がフォアマンには子供扱い…何もさせてもらえなかった…フォアマン強すぎる。

その後アリは、タイトルマッチ挑戦者決定戦でジョー・フレージャーと戦う…4年前に惜敗したアリだったが…今回はフレージャーを12R判定で下し挑戦者の権利を得るのだった。…アリは世界ヘビー級タイトルマッチ挑戦者になるのに4年の歳月がかかってしまった。

 

キンシャサの奇跡

1974年10月30日、ザイール共和国(現在のコンゴ民主共和国)の首都キンシャサで行われたプロボクシングWBAWBC世界統一ヘビー級タイトルマッチ、王者ジョージ・フォアマンと挑戦者モハメド・アリが対戦し、アリが劇的な逆転KO勝利をおさめたことからこの名で呼ばれるようになった。

当時、誰もアリが勝つとは思わなかった…アリを破ったジョー・フレージャーケン・ノートン両者を全く寄せ付けなかったフォアマンが負けるはずがない…それにアリの選手としての盛りはとっくに過ぎているからだ。
仮に勝てるとしたら全盛時のような 「”蝶のように舞い、蜂のように刺す” あのフットワークが戻れば奇跡も起こせるかもしてない」…その程でした。

そして運命のゴングが鳴るとともに会場は騒然…なんとアリが軽やかなフットワーク…足を使い始めたのだ…しかしフォアマンの追い足も速い…あっという間にコーナーに追い詰めて滅多打ち…しかしアリは頭と顎を鉄壁のガードで固める…フォアマンは空いたボディーを打ちまくる…肝臓、レバー、胃、ストマックと連打するフォアマン…耐えるアリ…ここを根性で耐え抜きました。

実はフォアマンはほとんどの試合を2Rで終わらせている…ここでフォアマンのボディー攻撃を耐えに耐え抜いたアリに僅かながらのチャンスが来る。
3R、4R…と耐え抜いたアリに対してフォアマンが疲れを見せ始めたのだ…そこからアリの反撃が始まって、ついに第8R、強烈なワンツーをフォアマンの顔面に叩き込む…

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するとあのフォアマンが宇宙遊泳のように揺らめいてマットに沈んだのだ。
奇跡が起きた…キンシャサの奇跡!だった…

その後アリは防衛線を十幾つ重ねるのだがその防衛線で最も恐ろしかったのが、フレージャーとの第3戦…過去1勝1敗…ジョー・フレージャーが再びアリの前に立ちはだかった。…会場はフィリピンのマニラで行われた防衛線だ。

 

 

史上最高バトル
三度目の対決 ジョージ・フォアマン

僕(百田尚樹)が見たボクシングの試合の中でも究極の一つ…とにかく全ラウンド打ちまくり、打って打って打ちまくる…お互いの顔たるや凄まじい状態…滅茶苦茶お互いにダメージを受けている。

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フレージャーは、アリのどんなパンチを受けてもさがらない…前に出続け左フックを打ちまくる…しかし13Rアリがリング中央でフレージャーを滅多打ちしてアリのストレートがキレイにフレージャーの顎をとらえた時、マウスピースがポーンとロングの外に飛んで行った…アリの攻撃は止まらない…マウスピースをしないフレージャーの口の中はズタズタ…口から夥しい血を流しながらもフレージャーは13Rを耐え抜いたのだ。

そして14Rが始まった…信じられないことがおきたのだ…なんとフレージャーが椅子から立ち上がらない…レフリーは何度もフレージャーに立ち上がよう促すがフレージャーは立てない…しかたなくレフリーがカウントを始める…1.2.3.4.5.6.7.8.9.10…10カウント…勝者アリ!
アリはコーナーで鬼のような形相で仁王立ち…その瞬間、アリは嘔吐して気を失ってしまう…モハメド・アリも限界を超えていた…もうこれ以上試合できない状態で立っていたのだ。

凄まじい試合…まさに命のやり取り…本当の本来のボクシングはこういうものだった…今は軽くパンチが当たって1ポイント…昔は軽く当たったパンチにポイントなんか付かない…強烈な1発しかポイントにならなかった。
しかも、何度ダウンを食らっても10カウント入らなければ試合を止めない。

以上…語り 百田尚樹

 

管理人の感想
我々、そういった試合を見れた…リアルに生中継で見る事が出来た…これはファンとしては幸せ…しかし、スポーツではない…殺し合いだ。

現在のボクシングとはまったくの別物なのだ…。

 

 

 

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