旅cafe

旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。

まつざかうし?…まつざかぎゅう?…どっちが正しいの?…

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まつざかうし?…まつざかぎゅう?…どっちが正しいの?…松阪牛(まつざかぎゅう)は、いつから「まつさかうし」に?

最近、テレビで聞くのは、たいてい「まつさかうし」です。
これはいつから?
なぜなんでしょう?
昔は、「まつざかぎゅう」でしたよね…「どうでもいいだろう」っていう皆さんの心の声が聞こえてきそうですけど…添乗員というのは、読み方をハッキリさせないと気が済まないというどうしようもない生き物なんです。

 

三重県庁の農水商工部に聞くと……。
「従来から、いろいろな呼び方をされていました…でも現在は三重ブランドとして『まつさかうし』をメインで呼ぶことに決めました。ただし、通称の『まつざかぎゅう』と呼んでも間違いではありませんし、これはあくまで県と協議会の制度として決めただけのもので、読み方を制約したわけではありません」…との事。

そこで、松阪市役所に事務局がある「松阪牛協議会」に聞いてみると……。
「いろいろなとらえ方がありますが、生産地域ではもともと『まつさかうし』という呼び方をしています。また、登録商標では、松阪肉は『まつさかにく』、松阪牛は『まつさかうし』となっています」…との事。

 

もう一つ気になることがあります。
地名の読み方は「まつざか」…「まつさか」…どちらですか?

これにつて県の見解です…「県では濁らず『まつさか』と読みます…でも濁って「まつざか」でも間違いというわけではありません。一般的な呼び方と公的な呼び方を統一するのは難しいですから」…との事。

つまり…どちらでも問題ないという事です…。

 

ちなみに、同じブランド牛でも…
・「米沢牛」は「よねざわぎゅう」(米沢牛銘柄推進協議会HPより)
・「前沢牛」は「まえさわぎゅう」(前沢牛協会HPより)
・「信州牛」は「しんしゅうぎゅう」(信州牛生産販売協議会HPより)
…基本的には、やっぱり「○○ぎゅう」という呼び方が多いようです。

そんななか、テレビが「まつざかぎゅう」でなく「まつさかうし」という呼び方を使うようになってきたのは、“三重ブランド”が浸透してきているということかもしれませんね。

 

ですが私はあえて…言い続けます…まつざかぎゅう…すいません…つまらないことにこだわりました…でも秋田犬(あきたいぬ)ってなんですか…「あきたけん」ですよね…ごめんなさい…もうやめます…失礼しました。

 

 

 

もう一つ牛のお話し…
バスツアーのお食事…すき焼きの注意事項!

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バスツアーの松阪牛のすき焼きで、注意点を一つだけ言っておきます。
松阪牛を箸で1枚摘まんで鍋に投入したら…絶対に目を離さないでください。
お好みでよろしいんですけど…頃合いというものがあります。

私が旅行会社に勤めていた頃、バスツアーの添乗で山梨県に行きました。
昼食は松坂牛のすき焼き…。

客様から…「松阪牛も大したことないね…吉野家の牛丼と変わりないよ」って言われまして…話しを聞いてみると…そのお客様、にっこり笑って答えてくれました。

なんと答えていただきましたかと言いますと…「しっかり煮込んでいただきましたはよ」…煮込まないでください…(笑)

せっかくの松阪牛ですから、美味しくいただきましょう。
そんなに量はありませんから…1枚ずつ丁寧に鍋に投入して目を離さず…ご自分で頃合いだと思ったときにお食べましょう。

それに予算に制限のあるバスツアーのお食事です…最高の肉が食べられると期待してはいけません。

 

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