サントリー白州
suntory hakushu single malt whisky
歴代ラインナップ
シングルモルト白州も手に入りづらい酒になってきています。
サントリーで言えば、山崎、響よりも手に入れづらいかもしれません。
今回は、そんな貴重なウィスキー、サントリー白州を語ります。
簡単な歴史から…
1973年に白州蒸留所ができました。
場所は山梨県の北杜市白州町で当時は地元から理解されなかったようですが、サントリーとしては、当時ウィスキーの需要が高まってきていまして急いで新たな蒸留所を作る必要に迫られていたんです。
建設当時、蒸留所面積は25万坪、樽工場が5万坪、これはスコットランドにもない規模の大規模蒸留所です。
年間生産量は、当時1万キロ、その後増設されて現在2万キロになっています。
ポットスチルの数は、1973年当初は12基、現在は16基稼働しています。
面白いのが全部違う形のポットスチルなんです。理由は、原酒段階から味を作り分けているんです。
バーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽の原酒と言っても、その前のどのポットスチルの原酒なのかで区別されていますので、膨大な種類の原酒を組み合わせることが出来るんです。
日本というのは、うぃすきーの本場スコットランドのように他の蒸留所と原酒のやり取りが出来ません。なんといってもサントリーとニッカウヰスキーしか国内には蒸留所がないんです。
ですから形状の違うポットスチルは、必要に迫られての日本独自の製法だったんです。(現在ではシングルモルトが注目されていますが、当時、蒸留所を作るのは、ブレンデッドウィスキーを造ることが目的だったんです)
おかげでシングルモルトでありながら、膨大なモルト原酒の中から、選んで組み合わせて製品を作り出すことが出来るんです。
一つの蒸留所でこれだけの種類の原酒を揃えているところは他にはありません。
これがサントリーのシングルモルトの強みなんです。
シングルモルトとブレンデッドの違いは…
「ウイスキーの基礎知識 - 旅cafe」
…の過去記事で詳しく解説しています。
サントリー シングルモルト白州
歴代ラインナップを紹介
白州ノンエイジ
希望小売価格4,200円(市場価格8,000円)2012年発売
スモーキーフレーバーを備えたライトピーテットモルトと白州らしい複雑さと様々な原酒をバッティング。
白州ノンエイジは、180mlのミニボトルですがコンビニで買える時があります。定期的に入荷してます。たまに並ぶんです。コンビニの酒コーナーをチェックしてると180mlですが買えるかもしれませんよ。(山崎・白州・知多のミニボトルが定価でコンビニに並びます)
白州18年
希望小売価格25,000円(市場価格60,000円)2006年発売
18年以上熟成されたヘビーピートのオークシェリー樽原酒を中心にバッティング。白州ノンエイジがライトピーテットに対して18年はヘビーピート。
この18年数々の賞を取っています。
「ワールド・ウイスキー・アワード2020」で、「ワールド・ベスト・シングルモルトウイスキー」を受賞。2020年度における”世界一おいしいシングルモルトウイスキー”として、最高賞にも輝いています。
白州25年
希望小売価格125,000円(市場価格500,000円)2008年発売
2006年にNHKの「プロフェッショナル」という番組で当時サントリーのチーフブレンダーの輿水精一さんがとり上げられていまして、その中で白州25年のブレンドに関して苦悩されている輿水さんを観ることが出来ます。
この「プロフェッショナル」が放送された2年後に白州25年は発売されています。DVDにもなって発売されていますので興味のある方はチェックしてみてください。
ここまでが現行ラインナップです。
でも、もう一本現行品があるとするならば、…
白州蒸留所シングルモルトウィスキー 300ml
希望小売価格1,440円(市場価格5,000円)現在白州蒸留所で発売中
白州蒸留所に行けば買えます。蒸留所に訪れた人にお土産として売られているシングルモルトです。
熟成年数8年から10年程度の比較的若い原酒を使用したシングルモルトで、ラベルにシリアルナンバーが記載されている山崎蒸溜所だけの限定販売品です。
鮮やかな琥珀色で、若い原酒独特の爽やかな香りが特長で、口に含むと落ち着いた香りが鼻を抜け、余韻は控えめな甘みと共に、樽由来の渋みが残ります。
飲んだ感想
バニラ、キウイ、バナナ、樽香など甘めな香りがする。アルコール感も強くなく若いんだが奥深く粘性が高く、まろやかに感じる。シェリー感、ミズナラ感もあり美味しい。トゲトゲしさがないので山崎12年に近いのかな…かなりお買い得。
ここからは終売している商品
休売している商品…
白州12年
希望小売価格7,000円(市場価格40,000円)1994年発売
こちらは休売中です。酒齢12年以上のホワイトオーク樽原酒を中心にバッティング。2018年に惜しまれながら響17年とともに販売を休止しています。
海外では何故か白州12年が普通に売っていますが高いです…日本のプレミアム価格ぐらい(4万円)はしています。
白州10年
希望小売価格4,000円(市場価格40,000円)
酒齢10年以上のモルト原酒を吟味しつつも、ほのかな甘みとスモーキーさを感じるクリーンな味わい。
2013年5月に山崎10年とともに終売しています。年数ものは10年、12年が終売、休売になっています。
飲みたい方は、プレミアム価格を出して飲むか…バーに行けばまだ置いてある店もあると思います。
白州ヘビリーピーテッド
希望小売価格7,000円(市場価格100,000円)2009年、2010年、2012年、2013年発売
こちらは2009年に4000本限定で発売されてから定期的に限定で発売されていました。
ピートの煙を強めに当てたヘビーピーテッドのスモーキータイプ原酒のみを使用した商品。
美味しいと評判で当時、こちらは大変人気がありました。
白州 バーボンバレル
希望小売価格7,000円(市場価格70,000円)2010年、2011年発売
バレルというのは容量180ℓの樽の事でバーボンを熟成した樽を使って熟成した原酒です。10年以上熟成の原酒で構成されていて17年以上熟成の原酒も使われています。
「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2011」金賞を受賞しています。
白州 シェリーカスク
希望小売価格9,000円(楽天価格180,000円)2012年、2013年、2014年発売
毎年限定3000本ぐらいで3年間発売されていました。
スパニッシュオークのシェリー樽で熟成された原酒のみを使用。
白州(25年)リミテッドエディション
希望小売価格 円(楽天価格500,000円)
空港の免税店限定の白州です。
参考サイト:「CROSSROAD LAB - YouTube」
管理人の独り言
素敵なお酒の本を紹介しましょう。
皆さん ”BARレモンハート” ご存知でしょうか。
心優しき男たちが夜毎集う酒場、『BARレモン・ハート』。名人マスターの人を見る目は酒を見る目。マスターの薦めるカクテルは人生のブレンド。酒ウンチクと人生模様を語る大人のための、酒、グルメコミックスです。
管理人がこうやってウィスキーに興味を持つ前から大好きな漫画でした。
毎回、お酒に関係する物語が進行します。
ウィスキーを中心に…
バーボン、ブランデー、ワイン、シャンパン、焼酎、日本酒まで…。
お酒に関する事なら幅広く扱っています。(基本ウィスキー)
実写版のドラマも面白かった…漫画の雰囲気を壊す事無く、登場人物がお酒に関する物語を演じています。
漫画も実写版ドラマもどちらもお奨め…是非、見ていただきたい。
そしてお酒を上手に飲んで、よい人生を送る手助けにしていただきたいと思います。
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