信玄餅…金精軒と桔梗屋、元祖・本家はどちら?
山梨の定番お土産と言ったら、ほうとう、甲州ワイン、信玄餅です。
皆さんが通常、お土産に買っている信玄餅は、ほぼ桔梗屋の信玄餅なんです。
つまり、一般的な信玄餅のイメージは、「桔梗信玄餅」と言われているものなんです。
実は、信玄餅には、桔梗信玄餅と信玄餅の2種類があります。
桔梗信玄餅は桔梗屋…信玄餅は金精軒が製造しています。
山梨県内のコンビニ、売店、お土産屋さんには、どちらかが売られています。
2社は住みわけがなされているようで1店舗でどちらかが買えるようになっているようです。…とは言っても…圧倒的に「桔梗信玄餅」のシェアが多いんです。
なんでこんな事になったかといいますと桔梗屋の「桔梗信玄餅」は1968年に「信玄餅」として販売が開始され、その後金精軒の「信玄餅」が1972年に発売されました。
しかし、桔梗屋が「信玄餅」として登録出願したところ、金精軒より待ったがかかりました。
金精軒の信玄最中に似た名前であるので紛らわしいという主張です。…最中と餅ですから全く別物なんですけどね。
やむを得ず桔梗屋は、「桔梗信玄餅」として登録しました。…その後、金精軒が「信玄餅」として商標登録をしたという経緯があります。
で…表題の「元祖はどちらなんだ」…って事なんです。
実は、金精軒だという人が多いのです。…でも、いままで説明した通り、桔梗屋の方が先に製造販売をしているんです…この論争は平行線で決着はつきそうにありません。
肝心の味はどうなんだといいますと…地元の人の話で甘いのは桔梗屋、甘くないのは金精軒というように区別しているようです。
金精軒の「信玄餅」は、保存料や人工甘味料を使用していません、またきな粉の量を少なくし蜜の濃さも薄くしているので餅本来の食感、味覚を味わうことができると評価されています…しかし、一方では保存料を使用していない事から、消費期限は桔梗信玄餅と比べ短く、遠隔地への運搬・販売や日持ちを求められる贈呈用としてはやや不向きです。
そこで私のお奨め…
だんぜん金精軒を支持します!…二つを食べ比べるとわかります。
まったくの別物!…って言っていいと思います。
もし可能なら…是非、食べ比べらべていただきたい…日持ちはしないけど…皆さんも金精軒を選ぶと思います。
因みにバスツアーでよく行く有名観光地で金精軒の信玄餅を手に入れられる所は…
・シャトー勝沼売店(ワイナリー)
・星野リゾート・リゾナーレ八ヶ岳(ホテル売店)
・清里テラス(2階売店)
耳寄り情報…番外編
番外編で私がお奨めするのは、金精軒の売切れ必至の「水信玄餅」…これはもう絶品!
北杜市の本店に行かなきゃ食べられません…しかも6月~9月の土日のみ!…整理券が発行されますが午前中には売り切れちゃいます。(バスツアーとかの裏技もありません…笑)
わざわざ水信玄餅食べるためだけで山梨まで行く価値あり!
是非、ご賞味あれ…(笑)