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秩父鉄道…蒸気機関車・秩父SLパレオエクスプレス

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秩父鉄道蒸気機関車秩父SLパレオエクスプレス

SLパレオエクスプレスは引退後、小学校の校庭でのんびり余生を送っていました…でも、整備されて復活、現在は観光客を楽しませている存在になっています。
埼玉県熊谷市の熊谷駅と、埼玉県秩父市三峰口駅の間の57kmを2時間半かけて走ります。

 

名前の由来
”パレオ”
  とは秩父地方におよそ2000万年前に生息していた海獣パレオパラドキシアにちなんだ名前です。
パレオパラドキシアとはラテン語で「昔の不思議な動物」という意味があるそうです。大昔、秩父地域は海の底にあったことが数々の化石により証明されていますが、その中でもパレオパラドキシアの化石は珍しく、世界でも数体しかありません。
その貴重な文化遺産から「パレオ」を、急行を意味する「エクスプレス」とあわせて、「パレオエクスプレス」という愛称が生まれました。
パレオパラドキシアの骨格復元像が埼玉県立自然の博物館(上長瀞駅下車徒歩5分)に展示されています。

 

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それでは、秩父SLパレオエクスプレス
機関車について今から語りたいと思います…

機関車…走る姿を映像で見ただけで心が高ぶります…朴訥で…不器用でいて…しかし、磨き抜かれて黒光りした車体は、美しい…理屈抜きで感動します。

管理人は、機関車大好きなもので何か皆さんに語りたいと色々調べたんですけども…情けないことに褒めるべきところを探し出せない乗り物なんです。

加速が遅い、台車が個々に回転せず、カーブに弱い、重量が重いくせに、非力、パワー不足、乗務員が2人必要、運転操作が煩い、汚れる、煙りをはく…極めつけは、燃費が悪いことです。

機関車って実は、凄まじく効率が悪いんです…蒸気機関車の熱効率は10%以下だそうです。…でも私思うんです…いろいろ問題を抱える機関車だからこそ空回りする人間にそっくり、不器用な人間そっくり…だから、親近感が沸くのだと思います。

 

詩人、中野重治作(しげはる)の「機関車」を紹介します。
この詩は、高校の教科書にも、使われているそうです。

機関車 中野重治(「中野重治詩集」所収)
彼は、巨大な、図体を持ち
黒い千貫の、重量を持つ
彼の身体の各部は、ことごとく測定されてあり
彼の導管と、車輪と無数のねじとは、隈なく磨かれてある

彼の動くとき
メートルの針は、敏感に回転し

彼の走るとき
軌道と枕木とは、いつせいに振動する

シヤワッ シヤワッ という、音を立てて、彼のピストンの腕が、動きはじめるとき
それが車輪をかきたて、かきまわして、行くとき
町と村々とを、まつしぐらに駆けぬけて行くのを、見るとき

おれの心臓は、とどろき
おれの両眼は、泪ぐむ

真鍮(しんちゅう)の、文字板をかかげ
赤いランプを下げ
つねに、煙をくぐつて、千人の生活を運ぶもの

旗とシグナルと、ハンドルとによつて
かがやく軌道の上を、まつたき、統制のうちに、驀進(ばくしん)するもの

その、律儀者の、大男のうしろ姿に
おれら今、あつい、手をあげる

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…素晴らしい…管理人は、普段、詩なんかまったく無縁な人間なんですけど…素晴らしい…感動した…。

機関車が好きってのは、理屈じゃないんです…好きだからしょうがないんです。
近代日本の礎を担った蒸気機関車
一度は機関車に乗って何かを感じていただきたいと考えます。

 

 

残念なお知らせ…
2020年は検査、点検整備のため運行はしない事が決定しています。

 

 

 

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