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『ネジマキ草と銅の城』ブックデザイナー 名久井直子(36歳)が薦める一冊

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WBS スミスの本棚

『ネジマキ草と銅の城』…ブックデザイナー 名久井直子(36歳)が薦める一冊


ブックデザイナー 名久井直子(36歳)…名久井が装丁を手がけた詩集、表紙はボール紙で背の部分はピンクの綴じ糸がむき出しだ。

ブックデザイナー 名久井直子
「若い人が”変わってる 素敵” と手にとってもらいたいという意図でちょっと変わった感じに仕上げました。本屋さんで並んでる時に素敵だと思われたい」

ブックデザイナーとは表紙から紙の材質、字体までのほぼ全てを決める仕事、名久井は売れっ子のブックデザイナーだ。…江國香織川上未映子恩田陸ら人気作家が本の装丁を依頼する。

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400冊以上の本を手掛けた名久井が選ぶ一冊は、『ネジマキ草と銅の城』…1964年に発表されたオランダの児童文学、死の淵に瀕した王様の命を救うため、まじない師がネジマキ草という薬草えお採りに旅に出ます。

私がネジマキ草を取ってくる。
そして旅の先々で、
会うものみんなに伝えよう。
なにか物語を知っていたら、
山に囲まれた銅の城に行って、
王にきかせてさしあげてほしいと。

リス、ライオン、薬草が届くまでの間、
生き物たちは毎晩、
胸躍らせる物語で王様の命をつなぎます。(『ネジマキ草と銅の城』より 野坂悦子訳)

ブックデザイナー 名久井直子
「単純にワクワクする本に久しぶりに出会いました。…毎夜毎夜いろんな動物が来るパターンが繰り返されて行くのでお子さんに読んであげるにしても、読みやすい毎晩、話の流れと同じようにお子さんと過ごしていけるんじゃないかなと思います」

子どもだけでなくビジネスマンにも読んでほしい児童文学だと名久井さんは言います。

ブックデザイナー 名久井直子
「電車で携帯を見てしまったりとか何かに気を取られている状態ではなくて ”王様が死んじゃう” という事だけに集中する過ごし方も良いのではないかなと思います」

大変だ、
王様がうわごとを言いだしたと、
動物たちは思った。
ノウサギが確かめると、
心臓の音は聞こえないほど
かすかになっていた。(『ネジマキ草と銅の城』より 野坂悦子訳)

ブックデザイナー 名久井直子
「だんだん動物たちの話が進む影で呪い師がネジマキ草という大事な薬草をとりに行っているシーンが根底につながっていて、最後にガチッと…全部つながってたんだという着地点がここにつながっていたんだという感動があります」

■この本は、オランダでは誰もが知ってる有名な本で、大人もしっかり楽しめる設計された物語の美しさを感じることが出来ます。