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旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。

世界のエリートたちが認める…ZEN「禅」 見えてきた日本人の宗教観

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日本人が知っておくべき…「禅」

外国人は、日本人といえば ”禅” と思っています。とくに欧米のエリート層は、禅を学ぶために日本語を勉強し、禅を書物で読み、禅に憧れ来日し、南禅寺永平寺などの禅寺を訪れるんです。

そのときに…
外国人:「座禅、禅について意見を利かせてください」
貴 方:「へ!…禅?」
外国人:「禅です…禅、禅、禅」
貴 方:「・・・・・」
…これじゃ…日本人として恥ずかしい。
そして、この時の外国人の ”ガッカリ感” 半端ないと思います。

禅を学びましょう!

世界の一流リーダーたちが「禅」に惹かれる理由

アップルを創業したスティーブ・ジョブズや、著名なドキュメンタリー映画監督であるマイケル・ムーア。彼らが禅に多大な影響を受けている。

アップルのスティーブ・ジョブズは、ITの天才の代名詞。ジョブズは「弓と禅」という本を読んで禅の思想に傾倒します。

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ジョブズがきっかけに「マインドフルネス(瞑想・精神統一)」がアメリカではやります。それが「カッコイイ」「しっくりくる」ということで米国のITエリートたちがジョブズに習って取り入れるというムーブメントが起きたんです。

ジョブズは、禅の思想を商品開発にも活かしています。
例えばiPhoneをはじめとするアップル製品はシンプルで美しいデザインが評価されている。この成功要因の一つは余計なものをすべて削ぎ落とし、本質に向き合うという禅の教えを、ジョブズ氏が追求し続けたことだといえる。

「何故、欧米のエリート層の間で禅というものが重宝されているのか」… ”禅を知らずして日本人は国際的な話は出来ない” …と管理人は断言します!!

そもそも仏教とは…

まずは仏教から。仏教は、紀元前6世紀、インドで発祥した教え。
釈迦が…
「なんで我々は、苦しみから逃れられないんだろう」
…と考えて修業を始めます。

修行の結果、釈迦が到達したのは、逃げないで… ”苦しみを無くす事” だったんです。 …その教えが…仏教なんです。

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仏教
仏教とは ”無” を志向しているんです。
苦しいという状態の今があって、それをどうやったら減らせるか…マイナスして行って、良い場所にたどり着こうという教え。

一神教キリスト教イスラム教)
対してキリスト教などの一神教は、神に認められる、近づくために正しいことを行って行こう…プラスのポイントを貯めてゆこうという教え。

マイナスして行く仏教
プラスして行くキリスト教
つまり、基本とする考え方が全く逆なのです。

仏教は ”無” なんです。…無が非常に重要!

そして達磨大師が登場
禅がこの世に…

達磨…選挙で当選すると墨で目を入れる。お婆ちゃんのお家にあった達磨。あれは「達磨大師」なんです…実在した人なんです。

禅の開祖、達磨大師は、インドの人…
「仏教の中の一部分が大事だよ」
…と、一部にスポットを当てて強調したのが禅なんです。

達磨大師が禅を開くに当たり、注目したのが、「釈迦が苦しみを無くし悟りを開いた状態」だったんです。

最後釈迦は、心を落ち着けて自分に問いかけます…
「我はなんだ」
「なぜ苦しいんだ」
…なんて事を自分に向かって問い続けて悟りを開いたんです。

その状態を ”禅定” といいます。座禅によって心を定めてゆく。…この「禅定」がゴールに至らせたとしたら…
「これって凄く大事じゃね」
…って気づいたのが達磨大師だったんです。

「瞑想」
「自問自答」
達磨大師は、ここを強調して禅の教えを説いたんです。

Nothing is here(ここには何も無いよ)
Just look at yourself(あなたの中を見なさい)

禅の、この感覚は、言葉にするのは非常に難しい…感じて会得するしかないんです。

達磨大師が残した4つの教え
1.不立文字(教えを文字、言葉に出来ないよ 体験してね)
2.直指人心(直の指で心に触れて見ろ)
3.教外別伝(経典で教えるもんじゃないよ)
4.見性成仏(自分の本性を見よ そしたら仏になれる)

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達磨大師を描いた 月岡芳年『月百姿 破窓月』(木版画 1887年)

禅の悟りを開いた達磨の名声は中国の皇帝(武帝)の耳まで届きます…
側近:「陛下、達磨という僧侶が悟りを開いて禅という教えを広げているようです」
皇帝:「会いたい」

武帝は、仏教を保護して研究熱心なことで有名。大金を寺院に寄進し、仏像、大伽藍建立にも熱心でした。

という事で達磨は、宮廷に呼び出されます…
達磨:「陛下、お初にお目にかかります」
皇帝:「達磨みたか俺の国を素晴らしいだろう」
達磨:「広い国ですね」
皇帝:「見ろ…俺が建てた寺があそこにも、あそこにも、あれもそうだ」
達磨:「・・・・・」
皇帝:「俺は、あんなにも沢山の寺を建てた…どうだ俺の功徳はどのくらいある?」
達磨:「ありません」
皇帝:「えええええー…なぜだ!」
達磨:「・・・・・」
皇帝:「じゃ…なにが尊いんだ…何をすれば功徳がたまるんだ」
達磨:「そんなものは、ありません」
皇帝:「尊いものが無いだと…お前は何者なんだ!」
達磨:「わかりません」
…と言って達磨大師は去って行ったとの事です。

つまり達磨大師は、救われるのは、ポイント制では無い。
いくらポイントを貯めたところで救われることは無い。
…って事なんです。

その後、禅宗は洗練され、分派して、中国禅宗5派にわかれます…
臨済宗曹洞宗、潙仰宗、雲門宗、法眼修
…の五派。内、臨済宗曹洞宗が日本に伝わったんです。

最後に小ネタ…
達磨大師は、9年間、ひたすら壁に向かって座り続けた…
9年ですよ…凄い!
そして手足が無くなってしまったんです…だから達磨は丸いんです。

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日本に渡った禅
臨済宗曹洞宗

日本の禅宗といいますと臨済宗曹洞宗です。

臨済宗:自問自答に価値あり
曹洞宗:座禅に価値あり
…二派の考え方は、こんな感じ。でも達磨大師の教え「禅定」は、自らに問うて行くわけです。「自問自答に価値あり」「座禅に価値あり」の、どっちの切り口で行くか、というだけの違いです。

臨済宗曹洞宗が日本にやってくるのが鎌倉時代鎌倉時代は新しい仏教の時代。

臨済宗
臨済宗を中国より持ち帰ったのが栄西栄西は、結構権力者の気に入られます。武家社会、北条政子源頼家など鎌倉幕府のトップと親しくなります。

栄西はライトな感じで臨済宗の禅を輸入しました。結構ザクッと大づかみな感覚で日本に持ち込んだんです。

曹洞宗
対して道元は、中国より曹洞宗を持ち帰ります。教えは ”只管打座” とにかく座れ!
正法眼蔵」という無茶苦茶分厚い聖典を書くんです。

栄西が権力者に近づいたのに対して、道元は権力者との関りを極力排除します。道元は、高い家柄の貴族の子供。だから権力に興味が無かったのかもしれません。

かなりストイックな教えが曹洞宗。という事もあり、権力から遠い福井県に総本山永平寺を興します。

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その頃、鎌倉には、他にも新たな仏教が広まってきます。

鎌倉新仏教6

法然 浄土宗(浄土系)
親鸞 浄土真宗(浄土系)
一遍 時宗(浄土系)

日蓮 日蓮宗日蓮系)

栄西 臨済宗禅宗系)
道元 曹洞宗禅宗系)

基本、上記6つは、平安の貴族だけが信仰する密教天台宗真言宗)とは異なり…
「仏教は、貴族だけのものじゃないぞ!」
…というのが鎌倉新仏教6なのです。

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法然親鸞

浄土系(浄土宗・浄土真宗時宗
南無阿弥陀仏阿弥陀仏を信じている)を唱えれば成仏できる。阿弥陀如来を信じなさい。簡単、簡易的だから庶民にも広がった。

日蓮系(日蓮宗
日蓮系は、浄土系と仲が悪い。なぜかというと同じ念仏派だからなんです。
日蓮は、南無妙法蓮華経という経典(バイブル)を信仰します。

仏教の元々の考えは、 ”無” なんです…
「無を求めて修業しろ」
…って事なんです。

…「その後、日蓮宗が分派してゆき、そのひとつの日蓮正宗を信じる集団が組織したのが創価学会でした。(現在の創価学会は、日蓮正宗とは関りありません。日蓮正宗は、平成3年(1991)11月、日蓮正宗の教義・信条に従わない創価学会を破門しております。日蓮正宗公式見解:日蓮正宗ホームページより「日蓮正宗公式サイト|創価学会との関係について)…」

でも、この平安密教までの考え方って、高度なんです。
貴族階級、武士階級のインテリ層には、理解できるんですけど、庶民には、理解できないんです…
農民:「何言ってんだ」
町人:「は?」
町娘:「簡単なのないの」
…って感じの需要にこたえて浄土系、日蓮系が誕生したんです。

浄土系は「南無阿弥陀仏
日蓮系は「南無妙法蓮華経
…を唱えるだけで極楽浄土に行けるという教えなもので、庶民にも理解できる事から、急速に広まったんです。

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浄土系と日蓮系が仲悪いのは、西洋の一神教に近いからという説…
浄土系は「阿弥陀如来
日蓮系は「南無妙法蓮華経という経典と日蓮
…だけを信じなさい。
これすなわち一神教に近いんです。だから喧嘩になる。西洋でも中東でも、一神教は喧嘩ばかりしています…
「この世で正しいものは一つしかない」
「この教え以外は邪教である」
…だから、浄土系と日蓮系は、どちらが正しいかを論争する事になるんです。

その点で言えば、禅宗は、自身の内面を見つめる教えだから、他の宗派の事は無関心、どうでもいいんです。

つまり…
「浄土・日蓮」(一神教っぽい)
「禅」(無を希求する…無神論的)
…は、まったく個性が違う、別物なんです。

鎌倉幕府室町幕府
武家社会と相性のいい禅宗

その後、禅は鎌倉幕府との結びつきをさらに深めて勢力を増して行きます。何故かというと無神論的だからです。

武士は、生きるか死ぬか、実質本位、実物的なものしか信じない…
武士A:「神っているの」
武士B:「見たことあるか?」
武士A:「ない」
武士B:「俺も」
…って武士はこんな感じですよ。

対して浄土系、日蓮系は、武家社会と対立するんです。
阿弥陀如来」「経典・日蓮」を一番偉いと思っている一神教系の両派は、時の権力者とぶつかるんです。何故かというと、自分が一番正しいと思っているから。

だからキリスト教ローマ皇帝はいつも争ってきました…
法皇が偉いの?」
「皇帝が偉いの?」
…ってヨーロッパで起こっていたような目に浄土系、日蓮系は、あうんです。

ところが禅は、関係ない…無神論的だから。
そして禅宗の寺は増え続けます。次の武家政権室町幕府の時期にピークを迎えます。

増えすぎたもので臨済宗は、五山制度を敷きます。南禅寺をトップに京五山、鎌倉五山、それ以外とか決めていったりします。

禅寺の全盛期を迎えます。
現実主義の武家禅宗は向いてる…相性抜群!

そうすると形骸化、形式、傲慢、がはびこってくるんです。
そこに登場したのが、一休さん 。…一休さんは、奢り高ぶった寺院の高僧に苦言を呈しました。

あのアニメの一休さんは、禅のお坊さんなんです。実在した「一休宗純」っていうお坊さんがモデルです。

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一休宗純

臨済宗トークに重きを置く宗派で ”禅問答” を重視したんです。禅問答の説明入りませんよね。答えずらい曖昧な質問をして言葉のキャッチボールを楽しむ…楽しむわけじゃないか…まあ、そんな事が禅問答です。
「この橋渡るべからず」
「じゃまず将軍様、虎を襖からだしてください」
一休宗純は、禅問答が超得意!…何といっても、とんちの一休さんですからね。

そして時代は戦国へ
信長に虐められる仏教徒

禅は武士と結びつきが良かったのに対し、浄土宗、日蓮宗は、貧しい人たち、農民たちに支持されていました。

皆さん、ご存知の通り、戦国時代に武士とぶつかるんです。

浄土宗・日蓮宗武装と弾圧
一向一揆が有名。これは浄土系の僧たちが…
「もう税金なんか払わねえ」
「こっちには阿弥陀如来がついてるんだ」
南無阿弥陀仏
「わー」
…とかいって領主を襲いに来るんです。

三河一向一揆は有名。…あの家康がやられるギリギリまで追い詰められたんですから。

で、ここで皆さんご存知、戦国の覇者、織田信長の登場です。
それでは、張切って、どうぞ…
信長:「ふざけんな!」
寺院:「仏罰が下りますぞ」
信長:「ふざけんな!」
寺院:「罰が当たりますぞ」
信長:「ふざけんな!」
寺院:「ぶ…」
信長:「ふざけんな!」

…結局、信長に何を言っても無理。だって神仏を信じて無いんですもの。

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そして比叡山の焼き打ち、一向一揆の総元締め、石山本願寺蓮如も白旗。

一向一揆一向宗は、浄土真宗です…信長との相性は、悪いでしょう。でも、この争いは、蓮如も悪いと思います。

比叡山は、完全に信長と敵対していましたから、これは信長も排除せざるを得ない。

でも信長は、全ての仏教勢力に弾圧を加えたわけじゃないんです。保護した勢力も沢山ありますので、誤解のなきよう。

そして江戸時代
家康の巧妙な仏教政策

完璧男、徳川家康の登場です。家康は仏教をどうしたかといいますと…弾圧しなかったんです。…利用したんです。…骨抜きにしたんです。

本末制度
宗派ごとに、お寺を本寺と末寺にしてピラミッド組織にしたんです。格付けを行ったんです。それによって格を上げたい心理が働いて、幕府の言う事を聞くようになるんですよ。

寺檀制度
すべて地域ごとに寺所属の住民を決めて名簿を作らせたんです。布教しなくてもエリアの住民は全て自分のものになるんです。つまり、そのエリアの葬式を全て独占できるというものでした。寺にとってのメリットは大きいです。

この事によって寺を完全に飼いならしてしまうんです。利を見せつけられたら、逆らえません。…さすが家康…完璧男!

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儒教
藤原惺窩っていう奴がいまして…
惺窩:「殿、儒教って使えますよ」
家康:「何だそれは」
惺窩:「年功序列という考え方ですので、血の気の多い侍たちを制御するに最適。武士道です。幕府に仕える。幕府の為に命を落とす事がカッコイイ。上司の為に死ぬことがカッコイイ。」
家康:「確かに上に歯向かわないようにコントロールしやすいな…よしやってみろ」
…そして武士道が成立したんです。

上には逆らわない。組織が大事。組織を守るために命も惜しくない。これが武家秩序になって行くんです。

禅と武家社会
儒教は、武家秩序を作ったが、禅は武道の修練として使われるんです。侍のメンタルコントロールに最適。禅は、家康が偉いという事をまったく邪魔しないし、徒党を組んで何かしようとする事も無いから、弾圧するまでも無いんです。

ですから禅は、時代の権力者に翻弄されてきた他の仏教と違って、禅宗だけはブレずに、常に柔軟さを発揮して取り入れられてきたんです。何故かというと ”無” だから、邪魔にならないんです。

臨済宗は、武家と密接にかかわってきましたが、もう一つの禅宗曹洞宗は武道とは関係ない庶民に受け入れられてきました。座る、座禅するだけだからわかりやすいんです。

対して臨済宗は、禅問答、トークする必要がある…
武士:「最強とは何だ」
武士:「天下無双とはなんだ」
武士:「武士道とはなんだ」
…ある程度のインテリジェンスが必要なんです。

だから同じ禅宗でも、臨済宗武家曹洞宗は庶民。だから寺の数は曹洞宗の方が多いんです。

ここはポイント…
エリートがメンタルコントロールするのに無茶苦茶向いているのが ”禅” なんです。

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明治維新から
昭和の敗戦をへて…

明治時代に入って仏教は1回弾圧されます。国家神道天皇中心という神道の神話をリアルなものとして教育する。

仏教を排してナショナリズムの高揚に利用されるんです。それが軍国主義につながって行ったと言われています。

そして戦後、GHQ国家神道を否定、廃絶した事によって、我々国民は、明治に与えられたストーリーを強制的に剥奪されるという、アイデンティティーの無さに直面するんです。

「この国は神の国だ」
天皇陛下を中心として伝説の中にいる」
…というストーリーがGHQによって… 古事記教えるな” って言われて…。

結果的に、葬式仏教という制度だけが、江戸時代から残ってるんです。
だから皆さんは、お坊さんと葬式をするけど、仏教を強く意識した事が無いんです。

我々は、一度ストーリーを与えられて、奪われた国民なんです。
だけどシステムだけが残った。

だから我々は仏教でお葬式をして…
国家神道のシステムだけが残っているから、初詣にゆくんです。(という考え方もあるかも知れない

でもストーリーが信じられなくなったのは、GHQのせいばかりじゃない。
我々は、ダーウィンの進化論を知ってるんです。

アメリカもこの矛盾に苦しんでいます。「アダムとイブ」「天地創造」…矛盾を抱えているんです。

科学を発達させて
宇宙を制覇して
AIにもっと仕事をさせて
豊かになって
究極を突き詰められれば、ハッピーになる!!

でも、人間はハッピーじゃないんです。
冒頭の ”中国の皇帝と達磨大師との会話” が物語っているんです。

こんな時代だから
世界のエリート層は禅を求める

経済的にも、会社も、才能も、地位も、全てを持っているアップルのCEOスティーブ・ジョブズ(故人)が…
「俺Appleの社長だけど幸せかな?」
「俺、凄い資産持ってるけど幸せなのかな?」
…ってなるんです。

鎌倉時代から現代まで同じ。
インテリ層の心の隙間を埋めるのが ”禅” なんです。

そしてジョブズは、”禅” を選んだんです。

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管理人の独り言

いやー……壮大なストーリーだった。
仏教おもしろい!!

でも、まだまだ仏教のとば口に立った程度かな。
”成功者は農業に戻る” って話を聞いた事があるけど… ”禅” とはね。

管理人は、とても成功者とは言えないけど ”禅” を嗜んでみたい気になりました。

 

最後に…
管理人の考える日本人の宗教観

皆さんに…
「神を信じますか?」
「貴方にとって神とは?」
「貴方にとって宗教とは?」
…って問いかけられて迷わず自信を持って回答できる人は1%いるんでしょうか。

いるとしたら、危ない新興宗教とか、駅前で「キリストを信じないと地獄に落ちます」とか言って布教のビラを配っている人ぐらいじゃないでしょうか。(果たしてあれが、本当に日本人なのか疑問が残るが…)

”その疑問に迫ったのが今回の記事だった” と角度を変えてもう一度、ポイントだけ読み返してみると ”自分自身の宗教観” について、自問自答が出来るんじゃないかと思います。

・仏教伝来とともに律令制度という新たなシステムを確立した大和朝廷
・その後、逆に仏教勢力に取り込まれそうになった大和朝廷奈良時代
・あまりに強くなった仏教勢力から逃げるために京都に遷都した平安時代
・仏教が庶民のものになった鎌倉時代
・戦国の覇王、信長を一番苦しめたのが仏教勢力だった
・こんな激しかった ”仏教” が家康によって骨抜きにされた江戸時代
明治維新によって完全に葬式仏教となってしまった ”仏教”
・そして敗戦後、GHQによって国家神道を禁じられ、葬式、初詣のシステムだけが残った日本人にとっての ”神” という存在

かつて仏教は、国家を乗っ取るほど力を持って、激しかったんです。
かつて、それほど日本人は、仏教に熱狂した。

その仏教が江戸時代を境におとなしくなってしまった。

ひとつの仮設、考え方ですが…
この辺が、日本人の宗教観の秘密じゃないかと管理人は考えます。

 

 参考サイト:「中田敦彦のYouTube大学 - YouTube