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戦国期最強の織田軍団…経済から考える強さの秘密!

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戦国期最強の織田軍団…
経済から考える強さの秘密!

兵が強いのは、甲斐の武田軍団、徳川の三河兵などが強いとされています。織田信長が指揮する尾張兵と言うのは、実は最弱だったんです。

なぜ弱い尾張兵中心の織田軍団が戦国期最強だったのかというと、織田の鉄砲隊は、有名ですが一番大きな力は、資金力だったんです。

信長支配下の地域では、関所を撤廃、楽市楽座として自由に商業活動をさせ、規制緩和を徹底・・経済を発展させ資金を得ました。…足利義昭を擁して京に上洛を果たした信長は、副将軍などの地位を提示されたが全て断り、堺、草津、大津、に代官を置く許可を受けるにとどまった…つまり商業拠点を押さえたのです。

城造りも当時、攻略しづらい山城が主流の時代に平地の交通便利な場所に城を造り、「城は軍事拠点」と言う考えを否定して、行政機関の位置づけとしたことでも経済、資金調達に力を注いでいたことがわかります。

軍備の面では有名な、補給専門部隊の創設、三間槍、鉄砲隊、常設軍(兵農分離)なども資金面の裏づけがあっての事…それと道作りも大きなポイントです…当時の常識は 「狭い道なら侵略されにくい」でしたが信長は、大兵団が速やかに移動できるよう道幅を広げ、沿道には、木を植えるなどの配慮もしています。
実は、道の整備も物流という観点で経済にプラスとなっているのです。

武田信玄上杉謙信今川義元、がなぜ大きな力を持っていたかと言うと ”金” だったんです。…信玄は黒川金山、謙信は佐渡金山、義元は安倍金山…やはり経済力の裏づけが無ければ、力を発揮できないんです。

■旧来の価値観を破壊し、世の中をがらりと大きく変えるという「創造的破壊」をやり遂げた織田信長は、千年に一人の逸材、空前絶後のリーダーと言えます。…今回のテーマである強さの秘密は、「強さ」=「資金力」と言う考えができたからだと思いますね。