濃溝の滝(のうみぞのたき)を紹介いたします…
訪れた人のコメントを紹介します…
「まるでジブリの世界!…もののけ姫で見たような幻想的な景色が広がる」
「滝に差し込む光、きらきら光る水面、ゆったりとした時間が流れる」
…こんな光景を見る事が出来れば最高ですね。
濃溝の滝(のうみぞのたき)は、洞窟の中を滝が流れ出る景観が神秘的だという事で人気を呼んでいますが…もう一つ話題になっているのが洞窟に差し込む光の加減で水面にハート型の光景が映し出されます。…でも光の条件がそろった時だけ見る事が出来るようです。…本日、運が良ければ見られるかも…。
でも、どうしても水面に映ったハートを見たい…という方は、春と秋の彼岸を挟んで一週間前後で…朝の7時から7時半の間の30分間に限っては見る事が出来るという事です。…確実に見るには、お彼岸に早起きしましょう。
洞窟の中を滝が流れているんですが…実はこれ「川廻し」という新田開発の技法なんです。…人工的に岩盤をぶち抜いて洞窟を開けた跡なんです。
どういうことかと言いますと…川というのは曲がりくねっています。曲がった川を一直線にします…ショートカットするわけです。…そうすると元の川の流れ部分の水は無くなります…その部分を水田にしたんです。
「またずいぶん効率が悪いんじゃないの」…と思いますけど…皆様がお住みになっているところは千葉県の平らなところです。この房総エリアは平らな土地が無いんです…山からいきなり海って感じです。
ですからこの「川廻し」という工法は、千葉県の上総地区独特のもので…江戸時代から明治にかけて盛んにおこなわれました。…このエリアで450ヵ所ほどあったと言われています…農溝の滝は、現存する川廻しの歴史を伝える貴重な事例となっています。
耳寄り情報
それともう一つ…旅のしおりの旅行パンフレットにも「農溝の滝」と謳っていますけど…実は誤りなんです…正解は「亀岩の洞窟」が正しいんです。
「農溝の滝」という誤った情報がインターネット、SNSで広まってしまっったんです…君津市としても、致し方ないという事で…苦肉の策として両名を併記する事にしたんだそうです…Googleマップでも農溝の滝が出てきますからね…まあ…君津市も認めているわけですから…農溝の滝で問題なしという事にしましょう。