堺屋太一著 「夢を超えた男 秀吉」
旧勢力に敢然と立ち向かった「信長」「秀吉」という戦国時代の英雄を描いた本を紹介したいと思います。
堺屋太一の「夢を超えた男 秀吉」です。
皆様ご存知の戦国時代の英雄、豊臣秀吉の生涯を描いた作品の一つです。
あまりにも有名な秀吉の伝説ですので内容は説明することも無いでしょう。
しかし筆者である堺屋太一の特筆すべき事があります。物語の随所に出てくる現代社会に置き換えた解説です。
例をあげますと「60名の足軽の長である組頭」は「営業支店の課長ていど」ですとか織田信長出現前の武家社会は「中小企業の寄り合わせ、大名はその組合長である」それを信長は、「加入企業を合併統合、元の経営者を本社管理職にした巨大企業に作り変えた」ですとか会社経営に置き換えた解説を付け非常にわかりやすく書き上げております。
司馬遼太郎をはじめ津本陽、山岡荘八など数多くの作家がこの英雄秀吉を描いておりますが経済学者でもある堺屋太一の戦国という時代を信長出現前、出現後、秀吉天下統一、朝鮮出兵などを経済学という観点から描いた秀作と言えるでしょう。
■信長が行った数々の改革、合理主義、貨幣経済への移行などを体験的に理解することが出来る
作品です。
■何故、信長は、室町幕府、比叡山、本願寺、関所の利権、などの旧勢力の駆逐をしたかが現代社会
の仕組みを引用してわかりやすく解説しております。
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