旅cafe

旅行会社の元社員が書く旅日記です…観光情報、現地の楽しみ方、穴場スポットなどを紹介します。

北海道 有珠山

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支笏洞爺国立公園 有珠山

数十年ごとの噴火で景観を変え続ける火山
有珠山

有珠山(うすざん)と言って…「ああ…あの有珠山」と理解できる人は少ないと思います。

洞爺湖と言えば…「洞爺湖サミット」で一躍有名になりましたから、位置的には理解できます。

北海道・洞爺湖の南に位置する標高737mの活火山有珠山なんです。
山頂は有珠郡壮瞥町にあり、山体は虻田郡洞爺湖町伊達市にまたがっている。支笏洞爺国立公園内にあり…
・日本の地質百選
日本ジオパーク洞爺湖有珠山ジオパーク
世界ジオパーク
…にも認定されていて、火山の噴火により数十年に一度の割合で目の前の景色を変え続け、世界でも類を見ない「変動する大地」を体感できる貴重な学びの場であり、また火山活動が形成した美しい景観を楽しむことができる場所です。

有珠山 噴火の歴史

1910年
山麓噴火により45個の火口ができ、「明治新山」が誕生した。この噴火後、温泉が発見され現在の「洞爺湖温泉」に発展。

1943年-1945年
山麓噴火により、麦畑は押し上げられ、天然記念物「昭和新山」を誕生させた。

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洞爺湖温泉」・「昭和新山」の誕生

1977年-1978年
山頂で大噴火が起こり、噴煙の高さは12,000mにも達し、様々な被害を出した。山頂火口原が隆起し「有珠新山」を誕生させた。

2000年
山麓洞爺湖温泉のすぐ裏で噴火するが、噴火予測に従い、事前避難に成功し、死傷者は出ませんでした。

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人との共生が実現

現在も活発に活動を続ける有珠山、地球規模のダイナミックな資質変動をイムリーに目の前で感じることが出来る場所が有珠山なんです。

もう一つの物語昭和新山誕生にも触れておきます。

麦畑が隆起して突然山に!
昭和新山

昭和19年有珠山麓に広がるのどかな田園地帯が、爆発にともない突然隆起を始め、もとの地面から270mも隆起し、やがて活動を停止。赤茶色の山肌を見せ、今も白煙を噴いています。

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「国の特別天然記念物」「日本の地質百選」「日本ジオパーク」「ユネスコ世界ジオパーク」など、実に多くの項目に認定されている昭和新山

昭和19年、畑作地帯だったフカバ集落一帯の隆起が始まり、レールの隆起により国鉄胆振線(いぶりせん/伊達紋別駅〜倶知安駅/昭和61年廃止)が不通に。
さらに爆発が始まって溶岩ドームが生まれました。
隆起した部分の鉄橋の土台などの遺構は、国道453号近くに「昭和新山鉄橋遺構公園」として整備されています。

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三松正夫

実は昭和新山は私有地にある珍しい火山。当時郵便局長だった三松正夫さんが、昭和新山の荒廃を守るため、この地を買い取りました。
彼は1943年の体感地震や溶岩ドームの隆起をはじめ、刻々と変わる地形の定点観測を続けました。「ミマツダイヤグラム」と呼ばれる彼の記録は、昭和新山の成長過程が記録されている世界でも貴重な記録です。この記録は、昭和新山の麓にある「三松正夫記念館」で閲覧することができます。

有珠山核心部へは…
有珠山ロープウェイ

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有珠山ロープウェイ 周辺エリア

有珠山ロープウェイを使えば難なく有珠山山頂へ連れて行ってくれます。
106人乗りのゴンドラで高低差356mを一気に6分で山頂駅まで上って行きます。

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山麓駅周囲には…
昭和新山
洞爺湖有珠山ジオパーク 火山村情報館(無料)
昭和新山熊牧場(入場料:850円)
・三松正夫記念館(入場料:300円)
・飲食店
・お土産屋さん
…などもあり、観光バスも乗り付けるメジャーな観光地となっています。

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有珠山ロープウェイ山麓駅 駐車場前の賑わい

それでは早速、ロープウェイに乗込んでみましょう。

平成12年(2000年)の噴火も記憶に新しい有珠山は、現在も火山活動を続けている活火山。その有珠山にある有珠山ロープウェイは大型ゴンドラでふもとの「山麓駅」と「山頂駅」を結んでいます。雄大な景色を楽しめる片道約6分の空中散歩は最高!

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有珠山ロープウェイ

ゴンドラの進行方向に背を向けて左側に昭和新山をはじめ洞爺湖などの壮観な光景が広がり、ロープウェイからの眺望は抜群。

洞爺湖の対岸にはシルエットの美しさから蝦夷富士の名で親しまれている羊蹄山やルスツの傍の尻別岳まで望むことができます。秋が深まると山一面が紅葉に染まり、冬には雪景色となる四季折々の景観を楽しめるのも魅力的。

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有珠山

山頂に着いたら、有珠山火口原展望台へ向かいましょう。
山頂駅(約8分)→有珠山火口原展望台

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有珠山火口原展望台では、まさに大パノラマの景観をお楽しみいただけます。

しかし、火口原展望台の最大の見ものは、”有珠新山” …。

有珠山では1853年の噴火以降120年余りの間、山頂噴火が起こらず、1977年の噴火まで山頂火口原は森林に覆われていました。

1977年8月に始まった山頂噴火では、マグマが地下から押し上げた断層ができ、噴火後も4年7ヶ月の間隆起を続けた結果、火口原の中央が約180m盛り上がった「有珠新山」が誕生しました。

有珠新山は、溶岩が新しく地表に出なかったので「潜在ドーム」と呼ばれています。

1977年の噴火では軽石噴火が収まった3ヶ月後に、有珠新山の南側に相次いで14個の火口ができました。

そのうち1978年7-10月に繰り返されたマグマ水蒸気爆発により一つにまとまり、”銀沼火口” となりました。

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しかし、ほとんどの観光客は展望台で引き返し、この先の景色のいい外輪山遊歩道には立ち寄りません。外輪山は一周できず、終点の南外輪山展望台まで片道1時間ほどです。

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「外輪山遊歩道入口」・「外輪山の馬の背を通る遊歩道」

まずは難関の600段の階段を下ります。
角度のきつい所では45度…

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外輪山遊歩道に降りるための600段の階段

有珠山火口原展望台から約600段の階段を下り、登る返すと気持ちいい草原の道です。

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外輪山遊歩道

振返ると下ってきた長い階段が見え、これを戻ると思うと気が重くなりますが…この遊歩道気持ちいい!!

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振返れば下りてきた600段の階段が見える

10分ほど歩くと火口原展望台で、左から小有珠、有珠新山、オガリ山、大有珠を一望できます。

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間近で銀沼火口が見れますよ…火口原展望台

火口原展望台からしばらく登り、草原を歩いて行けばJR有珠駅への下山口があり、その先が南外輪山展望台で、行き止まりです。

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行き止まりの南外輪山展望台

南外輪山展望台からは、噴煙の上がる有珠山洞爺湖羊蹄山噴火湾駒ヶ岳などを見渡すことが出来ます。

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南外輪山展望台からの眺め

 

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洞爺湖羊蹄山

有珠山ロープウェイ 利用案内

乗車料:1800円
駐車場:500円
所在地:北海道有珠郡壮瞥町昭和新山184-5

管理人の独り言

北海道は全てにおいてスケールが桁違い!

有珠山の麓に広がる 洞爺湖 …これがまた語るべき所が多いんです。
北海道の記事を書き始めたら、…止まりません!!

 

 

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