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発見!驚異の大宇宙~『迫りくる太陽の異変』

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NHKコズミックフロント~発見!驚異の大宇宙~『迫りくる太陽の異変』

上記写真は、アメリカリフォルニア州にあるニュージャージー工科大学ビックベア湖、水面に浮かぶように立つ天文台があります・・昨年2010年2月完成した世界最大の太陽観測望遠鏡です。

ビックベア天文台 フィル・グーディ台長
「鏡の直径は世界最大(1.5mの反射鏡)、世界最高性能の太陽望遠鏡です・・人工衛星と違って望遠鏡をここまで大きく出来るのが地上観測の利点です」

人工衛星と比べ決定的に不利なのが空気の存在です・・暖まった空気の存在で像がぼやけてしまうのですしかしこの天文台は、3キロにわたって湖があるので空気の揺らぎが少ないのです」

「もう一つ空気の歪みを直す機能が光の集まる鏡です・・この鏡は空気の歪みを感知して瞬時に形を変える事が出来るのです『補償光学』と言われるこの特別な技術によって綺麗な像を取得できるのです」

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この望遠鏡で太陽の表面を観測すると不思議な模様が見えてきました・・内部で作られた高熱で表面のガスが煮えたぎっている様子です。

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こちらは宇宙から人工衛星で観測した太陽・・表面の温度が6000度を超える灼熱の世界です。

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黒く見える場所は、黒点と呼ばれています・・その近くでは時より激しい爆発が起こります。

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立ち上る炎、プロミネンス・・地球の15個分という想像し難い巨大さです・・こうして放出される光りと熱が地球上のあらゆる命を支えています。・・しかし今、この太陽に異変が起きていると言います。

太陽天文学者
「宇宙時代が始まって以来、太陽の活動は最も弱まっています」
「太陽の異変は内部の流れにまで及んでいます」

太陽は、これまで活動の激しさを一定の周期で変化させてきました・・しかし時計のように正確だった周期が今、狂い始めています。

詳細な研究から導かれたのは、近い将来、「地球の気温が下がるかもしれない」 という科学者たちの驚くべき予想です。

今、太陽に何が起きているのでしょうか・・そして私達にどんな影響があるのか静かに迫りくる太陽の異変に迫ります。

太陽観測は今、かつて無い黄金時代を迎えています・・この10年、世界各国が太陽観測衛星を続々と打ち上げました。

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Front1 見つかった!太陽の異変

現在太陽を宇宙から望遠鏡で観測している衛星は6つ・・かつて無い数の多さです・・これらの映像が集まってくるのがアメリカ、カリフォルニア州にある太陽天体物理学研究所です・・5機の衛星から届いた映像は一旦ここに集められ世界中の研究者のもとへ届けられます。

現在観測をおこなっている中で最新の衛星が2010年2月に打ち上げられた太陽観測衛星『SDO』です・・太陽全体を可視光線や紫外線などで観測する事ができます・・異なる種類の光で観測するとそれぞれでまったく違う種類の太陽を観測する事が出来ます。

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普通の光ではシミしか見えない太陽の黒点、ところが紫外線に切り替えてみると暗く静かなイメージとは反対に明るく輝く躍動的な姿が浮かび上がりました。

黒点とは太陽表面の活動が最も激しい場所です・・ですから黒点の数が多いほど太陽の活動が盛んなのです・・この黒点を細部まで観測できるのが日本の打ち上げた衛星『ひので』です。

太陽天体物理学研究所 テッド・ターベル博士
「『ひので』は4年間で300本の論文を生みだした最も成果を上げている衛星です・・『ひので』は2006年に打ち上げられたかつて無い高い解像度の望遠鏡を搭載しています」

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では『ひので』を黒点に向けると点にしか見えなかった黒点が生き物のように躍動しています・・この黒点、研究者たちの間では日本と名付けられています。

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鮮明な『ひので』の映像により、黒点の周りでは様々な現象が起きている事がわかりました・・この黒点の大きさは、直径2万㎞、1万度という高温の炎が黒点を囲むように噴出しています。

この『ひので』をコントロールしているのが神奈川県相模原市にある宇宙航空研究開発機構です・・鮮明な映像で研究したいと言う要望が世界中の科学者から寄せられます。

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長年観測すると黒点の数が時間とともに変化する事がわかります・・黒点の数が変わるのは太陽活動が変化している証拠です。

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実は黒点の数、つまり太陽活動の激しさは長い間、11年という決まった周期で繰り返してきました・・ところがこの太陽活動に今、異変が起きているのです。

国立天文台 ひので科学プロジェクト室長 常田佐久 教授
「太陽の周期というのは時計のように11年周期で活動が上がったり下がったりしていたのです・・ひので衛星が打ち上げられた2006年秋は太陽活動の極小期で少し待てば太陽活動が上がってくると思われていましたが衛星打ち上げ後sばらくして”どうも変だ”と思うようになりました・・映像を見ているとズーっとのっぺらぼうのままで何もおきない時期が続いています・・近代的な観測が始まって以来の異常事態です」

11年という正確な周期を刻んできた太陽活動、次のピークは2011年にくる予定でした・・ところが現時点で黒点の数が増えていないのです・・正確だった太陽の周期が突然狂い始めたのです。

Front2 太陽の異変がもたらす影響

人類で最初に黒点を記録したのがガリレオ・ガリレイ(1564-1642)・・それから400年に渡り、黒点の数は継続して観測されていました。

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その記録を見ると過去には70年間に渡って黒点が無い時期があります・・この時期を発見者の名前にちなんで『マウンダー極小期』と呼ばれています。

黒点が無く太陽活動が衰えていたこの時代地球の環境は・・
大阪府立大学 青野靖之 准教授
「京都の昔の人の日記から桜の咲いた時期を読みとる事が出来るのです・・植物は正直で特に桜は敏感です・・これを『植物計』と言い植物を使って気温の数位を計ります」

桜は春先の温度によって咲く時期が決まります・・この性質により古文書に記された桜の満開の日から過去の気温を探りました。

研究の結果、1600年代後半では桜の満開は通常より10日遅くなっていたのです・・青野准教授は満開の時期から当時の気温を割り出しました・・すると黒点が姿を消したマウンダー極小期の70年間は平均気温が2度低い事がわかったのです。

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太陽活動が弱くなり黒点が消えた時期、京都は寒冷化していたと考えられます・・実は寒冷化は日本だけでなくイギリスのロンドンを流れるテムズ川の1600年代後半に書かれた絵には、川が凍っていた様子が描かれています。

この時期、ヨーロッパでは農作物の不作が続きました・・黒点が無く太陽活動が衰えたマウンダー極小期は、地球規模で気温が下がった時代だったのです。

 

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Front4 磁力が及ぼす地球への影響

デンマーク国立宇宙センター ヘンリク・スベンスマルク教授
「地球は太陽の磁力によって守られていますがその磁力が弱まると(マウンダー極小期)地球に多くの宇宙線が侵入します・・すると上空で多くの微粒子が発生して雲が出来ます・・その結果、日光が遮られ地球が冷えてしまうのです」

地球の気候は宇宙からの影響を受けている・・スベンスマルク教授の説は世界に大議論を巻き起こしました・・今、各国で検証が始まっています。


Front5 太陽活動の未来を予測する

未来を予測する手掛かりを過去に求める研究が行われています・・世界自然遺産屋久島、東京大学宇宙線研究所の宮原ひろ子さんは、過去1000年に渡る太陽活動からその規則性を探っています。

注目しているのは樹齢1000年を超える屋久杉の倒木から年輪のサンプルをとりだします・・このサンプルには過去の太陽活動を知る炭素が含まれています。

宇宙線が大気に当たるとC14という特別な炭素を含んだ二酸化炭素が出来ます・・この二酸化炭素光合成によって屋久杉の中に取り込まれます・・その結果、地球の大気に宇宙線が多く当たった年の年輪には沢山のC12が含まれる事になります。

宮原さんは、1000年間の年ごとの太陽線の変化を割り出しました・・そして太陽活動が長期間停滞する前にはある兆候が現れる事を発見したのです。

1600年代、太陽活動が衰え地球が寒冷化したマウンダー極小期、その直前には太陽の周期が通常の11年から13年に伸びている事がわかったのです。

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更に太陽活動の長期停滞期は過去1000年間に3回ありましたがその全てで直前の太陽周期が伸びていたのです・・周期が伸びるとその後、数十年間、太陽活動が停滞するという規則性を発見したのです。

東京大学 宇宙線研究所 宮原ひろ子 博士
「今後、長期的に太陽活動がどうなるかは、次の10年間が重要なカギを握っています・・ですから今後、数年間は太陽から目が離せない状態にあると考えています」

■現在、太陽の周期は伸びつつあります・・このまま太陽周期が伸びれば地球は寒冷化するとデータは物語っているのです。

 

 

 

 

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